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*゜。第二十八話。゜*

　　　　　　真人と悠斗。

　　どちらかを決めなくてはいけない。


　　—私にそんな判断ができるのだろうか?—


　　　　そんな複雑な気持ちで私は学校へむかった。

***

　私が教室へして少したったら真人がはいってきた

私と真人の席は席がえをした後もななめ前で近い。
そして真人が私の横を通る。

フワッと香る真人のニオイ。
私はこのニオイが好きだ。

いや　変態ではないっすよ??

その香りが私の中にスッと入るとき胸が高まる。


　　　　　　　　好き——…

　　そう私の気持ちは確実にたかまっていた。
　　　　　真人といると笑顔になれる。安心する。

　そう強く思っていた。

***

私が廊下を歩いて丁度　角の辺りで悠斗といきなりでくわした。

　久しぶりに悠斗の顔を見た気がした。
　ぱっちりした目　黒い眼鏡　高い身長——…

　　　　　　　　　　　　　　　　ドキンッ

私の心の中でまた悠斗への想いがよみがえってきたような気がした。

　　
　　　　　神様。私はどうすればいいんですか…?
　
　　神様は何故　私を苦しめるんですか——…?

　　　　　　　　　　*゜。第二十八話。゜*(完)