コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【第二章】 *゜。本当の恋。゜* 【実話】 ( No.314 )
- 日時: 2010/02/05 20:30
- 名前: らん ◆I/.b8govos (ID: 7VttjCRw)
- 参照: あうあうあうあ((
*゜。第三十四話。゜*
「俺… 今日は優しいぜ?」
「…へ?」
真人にいきなり言われた今日。
わけも分からない私はただただアホっぽい返答をした。
「あ…」
ふと思いついた。
真人が優しいなら… ふふふふ。
私の頭の中で悪知恵がはたらいた。
「なんだよ?萌」
「ふふふ…優しいなら
うちの言う事10個聞いてね〜」
ニヤッと笑い私は言う。
真人は少し考えてから
「いいよ。」
とだけ言った。
*** 掃除の時間
『うちの言う事10個聞いてね』…
我ながら大胆な事いったな…
過去を振り返る。
「おいっ!」
そんな時 真人に声をかけられた。
「萌が前いってた10個の願い事だか放課後までに考えとけよ!」
「…っ」
お、覚えててくれたんだっ…
このときの私は顔のニヤつきをとめる事はできなかった。
そんなこんなで掃除の時間も終わり帰りの短学活がはじまった。
私はその中の担任の話をきかずに真人への願い事について考えていた。
『… 真人の好きな人教えて!とか?』
でも消極的な私にはとうていそんな事書けるはずもなく。
私から真人への願いはきまった。
『1.一日中萌の下僕としている事
2.萌と皆に優しくする事
3.萌に対し態度を改めましょう』
今 思うともっと増やせばよかったと後悔。
「よし!いいぜ!」
私の気も知らずにニコッと笑う真人
まあ いい——……
私の勝負は月曜日…
『そこでアタックしまくっやるっ…』
小さく決意をした。
*** 帰り
私は榛希と悠斗の幼馴染の『下河原 楓』と帰っていた。
後ろには絵梨那と楓の双子の妹『下河原 柚』が帰っていた。
またその後ろには 夢と優と
悠斗がいた——…
「じゃーな 萌」
「さいなら 萌」
知らないサッカー部の男子先輩に名前を覚えられた私は帰りはきまって挨拶をされる。
「あ…はい さようなら…」
渋々 かえす。
榛希と私は基本 歩くのは遅い。
次々と絵梨那と柚に追い越されて私達の後ろには悠斗達がいた。
「悠斗〜」
夢と優が大声ではなす。
これは私へのからかいだろう。
榛希が横でなにか話してるけど何も耳に入らない状態だった。
胸がキュッて苦しくなってここから逃げたくなった
そんな気持ちも知らずに後ろでは私をからかっている。
信号につかまって私達の足がとまった時
「おい。桜川」
「何…
優に声をかけられた。
「悠斗がいるぞ」
そういわれた。
私は頭が真っ白になり何も言わずに榛希と話し始めた。
信号は青になった時 私達の足はまた動き出した。
男子達はどっちへいくか迷ってる様子
結局ギリギリでこちらの向かい側の菓子屋の前にいた。
「〜〜っ村!」
遠くから優の声がする
「ン 何?」
大きな声で返す
その瞬間男子達の大爆笑がはじまった。
少しモヤモヤした気持ちで私は前も向いた。
「〜〜っ村!」
「〜〜何よ!!」
何回もやられたイライラ感がでてきた
肝心の村の前が聞こえない。
ったく… なんなのよ。
そう思っている間も男子は大爆笑。
その時
「〜〜っ村」
「だからなんなのさ??」
私の怒りは頂点へたっていた。
「顔豚 萌!」
優に言われた。
… 顔 豚 ??
どうしてまた… 悠斗もいるのに。
「ち 違うしっ!」
「顔豚…「うるさい 足臭 優」
また言われると思った時 それをさえぎるかのように榛希がいった。
「もーなんなの?足臭 優めが」
沈黙を破り榛希が言った。
「あはは!足臭 優って…」
私はつられて笑ってしまった。
その時 外見は笑っていても内面の傷は癒えないままだったのは誰も気付かなかったと思う。
*゜。第三十四話。゜*(完)