コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【第三章】 *゜。本当の恋。゜* 【実話】 ( No.344 )
- 日時: 2010/02/13 09:44
- 名前: らん ◆I/.b8govos (ID: 7VttjCRw)
*゜。第三十六話。゜*
私の気持ちは確実に真人に進んでる…はず。
なのに 悠斗を見るとあの頃の気持ちを思い出す。
やめて——…
どっちかに決めなきゃいけないのに…
なんで決めさせてくれないの…??
***
「真人君は歯茎が腫れているので欠席です」
は… なんだそりゃ。
世間の中学生はきっと勝負の日。
二月十二日——…
そんな日に真人は欠席をしている。
いや チョコ渡すわけじゃないんだけど…
やっぱり
会いたかったな——…
「最悪な一日だっ…」
そう思いながら私は1間目の準備をはじめた。
***
世間の中学生は勝負のところなのにこれといっていい事はなかった日。
今日はテスト期間で部活がないからそのまま下校していた。
「あっ あれ真人?」
「え!?」
華に言われ華が見ている方向を見る。
「なんてねっ ひっかかった?」
華に言われた。
「っく…」
少しでも期待したうちが馬鹿だったぜ…
そう思いながら華と話しながら歩いていた。
「ってかさ今日 悠斗見てない」
私は華にいった。
「骨折して休んだのかな…
「うち何回も見たけど。」
華にさえぎられて言われた。
「萌は知らないうちに悠斗に会わないように頭の中で計算してるんじゃない?」
「…え そうかも…」
確かに… なんて思いながら答えた。
「あっ 噂をしてれば悠斗いんじゃんっ」
そう華の声が聞こえてふっと見るとそこには雪まみれの悠斗がいた。
男子と雪合戦をしている様子
『ガキかよっ』とか思いながらその横を通り過ぎようとした。
その時
悠斗の友達の『中村 輝』が
「おい 桜川じゃんっ」
小声で言った。地獄耳のうちには聞こえるけど。
どうやら輝は悠斗に言ったみたいだった。
「…うっさい!」
少し顔を赤くしながら悠斗は答えた。
ずっと下を向いていた私はふと視線を上にあげた。
「っ…!」
ずっと自分の後ろにいると思っていた悠斗は私の左上の方にいた。
と同時に 悠斗と目が合ってしまった。
「…………」
気まずい沈黙の中 ついに耐え切れなくなり私はかけ出した。
『顔豚』って言われたらどうしょうって少し不安な気持ちもあった。
でもほんの少し——…
ドキッとした自分がそこにはいた。
*゜。第三十六話。゜*(完)