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- Re: 【第三章】 *゜。本当の恋。゜* 【実話】 ( No.464 )
- 日時: 2010/03/06 09:46
- 名前: 夜未 ◆I/.b8govos (ID: 7VttjCRw)
- 参照: 元『らん』です*/
*゜。第四十五話。゜*
今まで積み上げた物はたった一つの事で崩壊しちゃうんだ。
***
「ってか〜〜———」
「——だよね」
隣ではなにやらこそこそ話してる真人と『伊野 皓』はいた。
いつもなら聞こえるのだが今日は聞こえない。
不審に思いながらも確信した。
き っ と 本 当 の 秘 密 の 話 だ
でもとぎれとぎれに聞こえる話し声。
「〜〜でよ」
「そんなに華が——〜」
ん? 華??
真人が『華』と言ったとき 軽く皓が笑った。
ふーん あひょひょ。
いい事きいちゃった!!
皓 は 華 が 好 き だ な
そう思い返せば皓はやたらと華にちょっかいかけるし,華といるときだけはニヤニヤしてるし、
自分の思い違いかもしれない。
でも私の性格じゃすぐ早とちりをするバカなのでそんな深く考えてなかったんだ。
***
それは聞いた私はすぐさま 華にそれをいいたくなった。
華と私の席の距離はどっちかと言えば近い。
なので口パクで話せる。
そんな事思ってると丁度華がこっちを向いた。
私は口パクでいった。
『皓はお前がすきかもしれない!』
一発で華に伝わった。
『お前は真人!!』
と華は口パクで言い 手でハートをつくった。
『タヒね』
口パクで私は突っ込んだ。
二人は爆笑した。
そこで会話が終わると思ってたんだ——…
でも最悪な事にその会話を
皓 が 見 て い た ん だ
私がしらないうちに皓は真人にいったみたいだった
「桜川がお前を好きだ。」
気付くのは遅すぎた。
皓が言った後に私は気付いてしまった。
おそるおそる口をあける真人。
そして真人はこういった。
「気持ちだけもらっとくよ。」
そういって二人は笑っていた。
あまりにも悲しくて反応できずにいた。
気持ちだけ——
もらっとく——…??
私が反応してないのを気付いた皓はまたいった。
「桜川 気持ちだけもらっとくってよ!」
「え? 何が?」
わざと知らないふりをした。
「そりゃわかんないだろ! 冗談だもん」
真人が皓にいった
冗談…
よかった…
そう思ってくれて。
でも何故か少し残念だった。
自分の本当の気持ちが『冗談』で終わってしまったことが——…
*゜。第四十五話。゜*(完)