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*゜。第六十話。゜*

今日は『対面式』

対面式というのは1年生に各部の紹介をする事だ。
この中学校では4月8日。

『対面式』行われようとしていた。
そして対面式はじめには私の学校　独自(?)の2年と3年の一部の男子による太鼓の演奏からはじまる。

その太鼓の演奏は2年と3年をあわせて8人。
2年生から4人。

その中には真人もいた——・・・

頑張って太鼓をたたいてる真人の様子を見るのがとても楽しみだった。


***

体育館中に太鼓の演奏が鳴り響く。
そんな中　私は1人　目をきらきらさせ真人を見ていた。

真人をすきじゃなかったときは太鼓なんて長く感じたけど今は違う。

逆に短く感じた。
そんな真人の様子を見れた太鼓の演奏も終わりいよいよ対面式がはじまった。

ソフトテニス部女子からバレー部まではけっこう近い。
チラチラ見える真人の背中を見ながら1人微笑んでいた。

「っ！」

ずっと見とれていたらばっちりと目があってしまった。
こそっと手をふる真人。

私も何故か手をふりかえしてしまった。
誰にも気付かれない二人だけの中。

その中で私1人　幸せを感じていた。


幸せだなんて思っていた私が馬鹿みたいだったんだ。


私１人幸せって思ってる中　

　　　　　　君は違う子を見ていたんだね——・・・

　　　　　　　　　　　*゜。第六十話。゜*(完)