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*゜。第六十一話。゜*

対面式の次の日。
当たり前のような毎日を過ごし放課後が突入した。

今日は新入生の部活動見学。
少し胸をふくらませながら部活に励んでいた。

そんな時間の中でのことだった。


『下河原　楓』の双子の妹

　　　　　　　　　　　　『下河原　柚』——

最近　柚との恋バナが盛り上がっていた。
そんな中　柚がある一言を口にした。

「ってかさ　真人って口軽い以外だったら完璧だよね？」
「・・・え？そう？」


いきなりのことでびっくりだったから曖昧な答え。

「ってかね真人に対面式の太鼓のときに『お前のこと見つけ出してやる！』って言われたのさ！」


　　　　　　　　　　　　　え・・・？

「結局見つけられなかったけどねー」

横では私の動揺に気付かなく話し続ける柚。


じゃあ私が真人を見てたときも君は柚を探してたの？
君の目に私はうつってなかったの？


”じゃあ手をふってくれたのも・・・”

そう思うと一気に悲しくなって涙があふれてきそうだった。

私が君にみとれてるとき——・・・


　私の目には君がいて

　　　　　　　　　　　君の目には柚がいた。

　　　　　　　　　　*゜。第六十一話。゜*(完)