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Re: 【第四章】 *゜。本当の恋。゜* 【実話】   ( No.721 )
日時: 2010/05/13 21:14
名前: 夜未 ◆I/.b8govos (ID: 7VttjCRw)

*゜。第六十七話。゜*


人は失ってから その大切さに気付く——・・・

私が気付いたのはあまりにも遅すぎて,君はもう私の隣にはいなかったんだ。

さようなら、私の大切な人。

***


別れた日のことなんて覚えてない。
ただ悲しくて でも涙なんてでなかった。

それはただ私が強くなったから涙がでないと思っていた。


『お前ふられたんだろ?』

男子の何気ない1言が私を苦しめる。
別れてから一日もたってないのにもう噂は広まっていた。

言い訳なんかしたくないから私は笑いごまかす。
言い訳っていうか返す言葉なんかなかった。

ただただ我慢して毎日をすごした。

***

別れてから数日後、やっと土日にはいった。
学校の地獄から開放され 私は嬉しかった。

そんなある日のことだった。
私は学校も部活もないというめったにない完全OFFの日に朝10時に起きた。

もっと寝たかったけど何故か 目がパッチリと開いて眠気などはさめていた。

しょうがないから布団からおきあがって意味もなく机
の椅子に腰をかけた。
何もする気もないし やることもない。

そんな時間。
私は1人 普段考えてなかった真人とのことを思い返した。

私の隣にはいつも君がいた。
でももう君はいない。

こう思うと別れた日にはでなかった涙がぼろぼろあふれてきて机は涙の滴でいっぱいになった。

その日 泣かなかったのは私が強くなったからなんてそんなことじゃない。

私は 君がもう私の隣にいないことを認めたくなかっただけなんだ。

まだ君がどこかで私の隣にいるなんて——・・・
ありえない小さな小さな希望をもっていただけなんだ。

私は結局 また逃げていたんだ——・・・
そう思うと涙はあふれだしてきて

           ”君はもう隣にいない” 

この言葉が脳内で繰り返される。
お願い 私の隣に帰ってきて——・・・


私の想い 君に届け。

          *゜。第六十七話。゜*(完)