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*゜。第六十八話。゜*


私の恋心は桜の花びらと共に散っていく・・・

そう思っていた。

***

「萌　真人なんか忘れて新しい人　好きになったら？」
色々な人に進まれるが　私はちょっと気が進まない。
別れてからすぐは・・・軽いと思う。

だから私は当分　恋はしない。
そう思っていた。

***

恋はしないといいながらも1人1人の男子は見ていく。
今までは真人しか見てなかったから他の男子も見てみようと思った。

そう思うとふと　視線は下河原　悠斗の方向へとうつる。
そういえば、悠斗とは失恋してからずっと話していない。

もう恋心はないから話しかけてもいいよね・・・？
君と前みたいに友達になってもいいよね？

そう頭をさえぎる。
クヨクヨしても仕方ない！

私は悠斗に話しかける決心をし　話しかけた。
内容は緊張して覚えてないけど　相手も笑ってかえしてくれて嬉しかった。

でも　これは恋じゃない——・・・
そう思った。

***

自分の気持ちがわかんなくなった。
まだ少し真人が好き。

でも君は私を好きじゃないんだよね？
だから私も君を好きでいてはいけないんだよね？

自分に言い聞かせる。
言い聞かせるほど現実をしり、悲しくなる。



『私はどうすればいいんだろう』——


　　　　そう繰り返すたび　涙があふれる。

　　　　　　　　　　*゜。第六十八話。゜*(完)