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- Re: 【第四章】 *゜。本当の恋。゜* 【実話】 ( No.730 )
- 日時: 2010/05/23 08:14
- 名前: 夜未 ◆I/.b8govos (ID: fxK7Oycv)
【第四章】*゜。第七十話。゜*
君の隣は私の特等席だった。
私がいつも君の隣にいて、君は私の隣にいてくれた。
でももう君は私の隣にはいない。
他の子の隣へといってしまったんだ。
***
めぐみは確か 私を応援しててくれたはずだし、好きな人もいたはず。
なのにっ、どうして・・・。
聞きたいのに聞けない事実。
聞けないということはある意味、自分の気持ちをふさぎこむようなことと同じだから私は一気に悲しくなりめぐみを信じれなくなった。
友達だから信じなきゃいけない。
でもそれもできないくらい私は精神状態がひどかった。
友達と好きな人がつきあってる?
そんなわけないよね?
ねえ、私 君を信じ続けるよ——・・・?
***
「ってか真人も真人だよね!萌と別れてすぐにめぐみとだし!」
「萌かわいそー」
私と一緒に話を聞いていた女子もそういう。
それは同情なのだろうか?
同情だと思うとぐさりと胸につきささる。
周りの女子がいくら何をいおうと、
私はまだ真人を信じていたんだ。
・・・・信じていたかったんだ。
***
一日で一気にめぐみと真人の噂はひろまった。
周りから聞こえるとともに、それを気にせず真人とめぐみが楽しそうに話してる姿を見ると胸が痛んだ。
「まるで二人だけの世界だあー・・っ」
自分の言葉自身が悔しくなって涙があふれそうになった。
必死にこらえるもこらえきれないので下に顔を向けた。
下に顔を向けても声は確かに聞こえる。
二人の楽しそうな声が。
二人から視線を逸らしても、声が聞こえてくる。
そんな楽しそうな姿なんて見たくないから逸らすのになんで聞こえちゃうのかな——・・・?
分かってるんだよ。
本当は分かってるんだ。
でも私は現実から逃げてるから。
——まだ君が好きだから。
*゜。第七十話。゜*(完)