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Re: 【第四章】 *゜。本当の恋。゜* 【実話】   ( No.743 )
日時: 2010/05/24 09:54
名前: 夜未 ◆I/.b8govos (ID: fxK7Oycv)

*゜。第七十二話。゜*

君とあの子が付き合っていないということは

君の隣はまだあいてるよね——・・・?
私にはまだ君の隣にいれる希望はありますか?

***

春といっても私が住んでいる岩手はまだまだ肌寒い。
ひんやりとした風が私の横をすぎさっていく。

そんな風と共に歩きながら私は学校へと向かった。
「皆 おっはー!」

大きな声で教室にはいるときにいう。
色んなところから『おはよう』とお返しの挨拶が私の耳へと響く。

いつもとはなんか違う感じがした。
『めぐみと真人が付き合っていない。』

そう認識したからだ。
ずっと不安だった気持ちが晴れになって、少しまた少しと気持ちが軽くなった。

また真人の隣にいきたいっ!
そう思いながら私は笑顔で教室の自分の席に腰をついた。

***

私の学校では、授業と授業の間に10分休憩がある。
本当は トイレや水のみなどに使う休憩だが皆遊ぶことにしか頭がない。

私もその1人だった。
私は友達の『太田 真未』と一緒に廊下へとでた。

廊下にでるとすぐに真人が目に映った。
少し小柄で女の子みたいな顔で・・・


あああああ 1度褒め出すとキリがない!
遠くで君を見れているだけでもずっと幸せだけど
やっぱり君の隣にいきたい。

そう思ってると、急に真人が2組の方へと歩き出した。
真人とじゃれあっていた男子はそのまま他の男子とじゃれあい、真人だけはずれた。

なんだろう、と思い 私は真人を見つめた。

「ね・・・真人 柚と話してない?」

真未が私の隣でいう。
少し角度をかえてみると、

「ほんとだ・・・」

二人の距離はほんの数センチしかなく、二人とも笑顔で話していた。

明るかったテンションは一気にどん底へ・・・
さようなら、朝の私。

それと同時にチャイムがなった。
真人達が急いで教室に入ると同時に私と真未も急いで教室にはいった。

***

「え、今なんて」

はい、あっという間に時間がすぎてもうお昼休みの時間です。

「だから柚と真人が付き合ってるんだって!」

榛希が私に向けていう。
えええええええええ!!!!!!

なんやねん!めぐみじゃなくて柚でしたか、
でもまだ分かったわけじゃない!

そう考えようとするけれど頭の中ではさっきの楽しそうな二人が繰り返される。

「っうぅ・・・」

幸せだったらまた不幸で、なんだか色々と悲しくなってきた。

結局もう、君の隣は埋まってしまいました。

「真人のばーかっ・・・」

そう涙目で呟き、でこぼこの一日は終わった。

           *゜。第七十二話。゜*(完)