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*゜。第七十九話。゜*

君との時間は短すぎて——・・・

　　　　　私はまた君を失い、裏切った。

***

昨日まではあんなに幸せだったのに、何で君はもう私の隣にいないんだろう。

会いたくて、会いたくて涙がでてきた。
君を失う前の物語。

***

今日は土曜日。
真未と勉強会をしていた。

「〜・・・。真人に会いたいな・・・」
「ちょ！萌」

笑いながらつっこんでくる。
なぜかこの日は真人に会いたかった。

なんでだろう、会わなかったら君を失うなんてなかったのに。

「あれ！？真人！？」

したを向いていた私の耳に真未の声が響く。
すぐさま、私は顔をあげた。

そこには私が脳内で想像していたとおりの真人がいた。

嬉しくて嬉しくて笑顔がこぼれた。
神様は私の為に真人を運んでくれたんですよね？
そのときはそう思ったのに、


君のことが大好きだからこそ、

　　　　　　　　君に会わなければよかったのに。


真人がきたあとに真人の友達『新沼　春斗』がきた。
その後ももう1人の友達の海がきた。

勉強してる私にとって人数が増えるのは嫌だったけど真人がいるからいっか、
そう思った。





でもこのときはまだわかってなかったんだ。


これから私と君との最後の物語が始まったことに。

　　　　　　　　　　　*゜。第七九話。゜*(完)