コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 最強次元師!! ( No.9 )
日時: 2010/03/31 17:40
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: 9H03YzTC)
参照: 紅兎です(>ω<。)

第008次元 ラミアとの大食い勝負

 「この牛丼五十人前でお願い!」
 「「五十人前!?」」
 
 ロクは笑顔で特大の牛丼を五十人前頼んだ。
 その姿に三番隊のガネストとルイルが驚く。
 レトは慣れてるのか、気にもしなかった。
 
 「なぁなぁ、ラミア帰ってきたのか?」
 「あいつ、すげぇ任務でまだ帰ってきてないらしい」
 
 ロクがガタンと椅子から起き上がった。
 
 「ふぁみあふぁくぁえっぺきふぁお!」
 「あぁそうだったな。あいつ、いつの間に帰ってきたんだ」
 
 ロクの異国語にすんなりレトが答える。
 
 「何で通じるんだ・・・?」
 「レトは、ロクの異国語が分かるのか・・・」
 「「「流石兄妹・・・」」」
 「ん?あぁ、ロクは『ラミアは帰って来たよ!』と言ってるぞ」
 「だからなんで分かるんだよ」
 「レトって別の意味ですごい・・・」
 「っていうかラミアちゃん帰ってきたんだ」
 「ついこの間帰ってきてたわよ?っていうかなんでルイルは『ちゃん』をつけるのかしら?」
 
 この凛とした綺麗な声を響かせるのは・・・。
 
 「フィラ副班長!!」
 
 フィラ・クリストンだ。
 藍色の短い髪の毛を持っている若い女性。
 二番隊、つまりロクの隊の副班長。
 
 「フィラさん帰ってたんだ」
 「んー?ルイルはちゃんづけ大好き♪」
 「あーそうなのね・・・」
 
 そこで、何処かで青年の大きな声がした。
 
 「ロクと同じ量頼みます」
 「・・・・マジでラミアだ!」
 
 皆が机をばんッと叩き声をそろえて叫んだその名は『ラミア・ミコーテ』。
 13歳にしてこの蛇梅隊に所属している少年。 
 青く、長い髪を持つ。
 女装させたらきっとすごく可愛いだろう・・・。
 ロクと同い年で、しかも非常に仲が良いという。
 
 「ラミア!帰ってたの?」
 「あぁ、一勝負するか?ロク」
 
 一勝負というのは大食い大会の事だ。
 だけど、やはりというか、何と言うか、ロクが勝ってしまった。
 
 「またロクの勝ちかよ〜〜〜!」
 「へっへーんだ!あたしは強いぞー?」
 
 当たり前だ。
 ラーメンを20分で253杯おかわりする少女が何処にいるのだ。
 この目で見ないとやはり納得は不可能だ。
 このロクの食事の量は半端がないと言われている。
 と言っても、ラミアとの差はおよそ1杯差。 
 どちらもすごいと言われる。
 
 「ラミア、次はロクと任務行ってみれば?」
 「フィラ副班!あたしは用事があるんです!」
 「用事?」
 
 すると、食事中のレトも立ち上がった。
 
 「ちょっと故郷へ調べ物に行くんだ」
 「ついでに可愛い幼馴染にも会いに行くの!」
 「へぇ〜。それってレトの恋人?」
 
 フィラがその言葉を言った瞬間、
 レトが口に含んでいた紅茶思いっきり吹いた。
 
 「な、んなわけないじゃないですか!あれはただの幼馴染です!!///」
 「レトも照れる時があるのね〜」
 「だから違うって言ってるでしょうが!」
 「ふふ。お幸せにね♪」
 「ああぁあぁあ!!もうどう言ったら分かってくれるんだよ。二番隊の副班長さんは!」
 「でも、実際キールア可愛いじゃん」
 「キールアはただの幼馴染だ」
 「キールアが知ったら怒られるよ?」
 「知るか!!///」
 
 ここの食堂にいた皆がいっせいに思った事が、
 (そんなに可愛い子と恋人同士なのか・・・)
 という恋愛思考のものだった。
 ちなみに男子隊員は、鋭く、裏切りのような目でレトを睨んでいた。
 
 「でも、本当に久しぶりだね」
 「だな」
 
 レトとロクは支度をして、いざ、生まれ故郷『レイチェル』へと向かった。
 そこで待っている、可愛いと思われる幼馴染と全ての真相のために。