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Re: 最強次元師!! ( No.12 )
日時: 2010/02/20 09:55
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: RAGGUceS)
参照: 紅兎です(>ω<。)

第011次元 ロクいきなり参戦!?

 「俺はお前と勝負したい!」
 「だからなんでだ!?」

 シャラルが走りながら言った。
 レトは、シャラルの足の速さに戸惑っている。

 「第、六次元発動____!」
 「おい、待てって!」

 レトの声は、シャラルには届かない。

 「氷撃ーーーーー!!」

 無数の氷がレトに的中する。
 その鋭い氷は、周りの木々をも凍らせた。

 「レト!!」
 「よく、やってくれたじゃねぇか・・・」
 「さぁ立て!お前の力はそんなもんじゃねぇだろ!!」
 「・・・・・お前は俺を知ってるのか?」

 レトが息を切らせながら言った。

 「あぁ、この頃じゃ有名だぜ?エポール兄妹は、なぁ」
 「俺らも有名になってきたわけか」
 「そこで、俺は思った」
 「何をだ」
 「何で蛇梅隊とかいうへんりくりんな所に所属しているのかを」
 「総合次元師収集所蛇梅隊本部。が本当の名前だが?」
 「そんな事どうでもいい。俺は何故そんな所に入るかが疑問になっただけだ」
 「そんなの元魔を倒すために決まってるだろ」
 「元魔なんてそんな所にいなくても倒せる。それでしかも報酬までもらってるんだろ?」
 「そうだ。元魔は次元師にしか倒せない。しかも蛇梅隊入ってりゃ情報も集まる」
 「情報っていうのは神族のか?それとも元魔のか?」
 「両方だ」
 「俺はそんな無意味だと思うぜ?だってそんな事して報酬貰えるなら俺はもう一億いってる」   
 「だったら入ればいいじゃねぇか」
 「だから嫌なんだよ。せこい真似して金貰って嬉しいのか?」
 「俺は別に金は欲しくない」
 「じゃあ何のためにやってるんだよ」
 「神族を倒す事。それだけだ」
 
 レトが言った瞬間、シャラルの顔が険しくなった。
 
 「・・・・そうか。やっぱりお前は俺が見込んだ男だぜ!」
 「はぁ!?」
 「第八次元発動!!」
 「は、八次元だと!?お前殺す気か!?」
 「氷げ・・・・・!」
 「雷撃ーーーーー!!!」
 何処からか少女の声と共に大きな雷がシャラルへと放たれた。

 「ぐああぁぁぁぁ!!」

 その雷の煙の中から現れたのは皆も良くご存知・・・。

 「あたしの朝飯返せーーーー!!」

 ・・・・ロクアンズ・エポールだ。

 「ロク・・・・。お前・・・」
 「ロク、ご、ごめん・・・・」
 「だ、誰だてめぇ!?」

 ロクが険しい顔でシャラルに近づいた。

 「『誰だてめぇ』?」
 「だ、誰、だ・・・」

 ロクがにやりと口で微笑んだ。

 「いいよ、そこまで聞きたいなら教えてあげよう」

 ロクは満面の笑みで大声を張り上げる。

 「皆ご存知!!蛇梅隊所属、第二部隊隊員!ロクアンズ・エポールだああぁぁぁ!!」

 その瞬間、三人の口は一斉に開いた。
 レトが恥ずかしい目線で呆れている。
 その目線も無視に盛大に笑い続けるロクを見てキールアが小さく笑っていた。

 「な、なんだ・・・?」
 「エポール兄妹って聞いた事ないの?」
 「あ、あるが・・・」
 「そこにいるレトの妹があたしなんだけど」
 「ええええぇぇぇ!?お前がロクアンズ!?」
 「うん。何?ちょっとがっかりしたわけ?」
 「い、いや、もうちょっと背が高くて清楚で美しい人かと・・・」
 「雷撃ーーー!!」
 「ぐああぁああ!!ってちょ・・・。待てよおい!」
 「悪かったね、背が低くて美しくも清楚でもなくて!!」
 「・・・・いや、何でも、ない」

 ロクの怒りは大爆発。
 まだ名も知れぬ相手にいきなり襲い掛かる程警戒心はないのだ。

 「さぁ、返してもらおうか」
 「何をだ?言っておくがレトヴェールは返してやらんからな!」
 「レトはどうでもいいからあたしの朝飯返してーー!!」
 「「「え゛」」」

 そう、ロクの狙いはずばり朝飯だ。
 そのためにここまで必死に走ってきたのだ。
 無理もない。

 「さぁ、そこの奴!あたしに朝飯を返しなさい!」 
 「あーいや、俺、レトヴェールと戦いたいんだが・・・」
 「早く」
 「いやだから・・・」
 「は・や・く!!」
 「え・・・と・・・」              
 「ロクはご飯の事なると相当怖いぞ?」

 さてと。
 このレトとシャラルの戦いの間に朝飯のために入ってきたロク。
 この戦いは長引きそうだ・・・。(特にロクのせいで。

 「さぁ、朝飯を返しなさい!!」