コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 最強次元師!! ( No.25 )
- 日時: 2010/02/16 18:40
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: hap96gvm)
- 参照: 元『紅兎』だよヾ(>ω<。)ノシ
第016次元 双斬の未知なる力
「ほざきやがって!力もないのに俺と戦うのか?面白い奴だなッ!」
「黙れッ!お前は僕が排除するッ!!」
双斬は元魔の元へとフルスピードで向かった。
そして、そのまま地面を蹴り、上へと飛んだ。
双斬は、足をへ思いっきり振った。
「うらッ!」
「おぅっと危ねぇなぁ」
でも、元魔は自分の体をちぢこませてその攻撃をよけた。
「チッ!」
「もっと楽しませてくれよ、おチビちゃぁ〜ん」
「黙れーーーッッ!!」
「双、斬・・・・」
レトが、かすれた声で双斬の名を呼ぶ。
視界があまり開いてなく、少ししか見えない。
「おらよッッ!」
「ぐあッ!」
双斬は、元魔の攻撃に地面に倒れる。
でも、また起き上がる。
「まだ起きやがるか・・・」
「僕は、負けない」
「ほざけッ!」
元魔が双斬に長く、鋭い爪を突きつける。
そして、双斬の右腕に深い傷が出来る。
「うああああああああぁぁぁッッ!!」
やがてその痛さはじわじわと全身に通っていく。
双斬は、自分の服を歯で破り右腕に巻いた。
すでに双斬の息は荒くなっていた。
「双斬、もう、やめ・・・・」
「僕は、許さないって言ったはずだ」
「さっさと倒れろよ軟弱精霊がッッ!!」
「双斬・・・・!!」
レトが、閉じた目を開け、視界を広げていく。
すると、そこにはレトの目でも分かるような光景が広がっていた。
「双斬・・・・」
そう、双斬はレトの前に出て、仁王立ちしていたのだ。
歯を食いしばり、怖い目つきで、しっかりと相手を睨んでいる。
「しぶとい奴だなぁ」
「レト、ごめんね?僕が、弱いから・・・」
「そんな・・・・!」
「だから、一つだけお願いを聞いてほしい」
「・・・・・?」
「君の力を、借りたい」
「!?でも、俺は・・・」
「大丈夫、僕が借りるのは『君の力』だ」
「どういう・・・・」
レトが言いかけた瞬間。
双斬の手には、銀色に輝く双剣が握られていた。
「開け、次元の扉_________」
「お前・・・・・」
「双斬ッッ!!」
「双斬だと?貴様、まさか・・・・!!」
「もう、遅い」
「!?」
「十字切りーーーーッ!!」
双斬は、二つの剣をクロスさせたまま、それを振りほどき横に思い切り振るう。
「待て、まさか・・・ッッ!!」
「第八次元発動_____ッ!!」
「間違いない・・・。あいつは、あいつは・・・ッッ!!」
「双、天、魔斬ーーーッッ!!」
双斬は、二つの剣を上に上げ、円を描くようにして下に振り下ろし、十字切りのように相手を切った。
「ぐああああああああぁぁあぁッッ!!あいつは、あの千年前の英雄、紅蓮の、魔剣使い・・・・・」
元魔は何か言い残し、消えていった。
「紅蓮の、魔剣使い・・・?」
「レト」
「・・・・何だ?」
「お腹すいちゃったぁ♪」
双斬の意外な言葉にレトが軽く微笑んだ。
そして、その傷ついた体で双斬の元へと歩み寄る。
「・・・・分かったよ。帰ろうぜ」
「うんッ!」
紅蓮の魔剣使い。
それは、千年前の戦争の英雄の呼び名。
千年前の英雄は全部で六人。
紅蓮の魔剣使い。
百夜の槍術師。
一閃の狩人。
紅き炎の殺し屋。
金色の雷帝者。
白銀の天使。
この六人は、必ず存在する。
今の世界で、多分元霊の姿をしているのではないか。
いつになれば、この最強の六人がそろうのだろう。
滅多にない、いや、出会ったら奇跡に近い。
そんな日がいつか来ると信じたいだろう。