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Re: 最強次元師!! ( No.30 )
日時: 2010/07/19 11:54
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: mwHMOji8)
参照: 元『紅兎』だよヾ(>ω<。)ノシ

第018次元 千年前の人物 

 「英雄大六師、か」
 「難しいっていうか、これ何?」
 「ロクーそれなんだ?」

 男っぽい口調でひょこんと現れたのは雷皇。
 金髪の短い髪に、民族のような格好をしている。
 はたまた
 ロクの次元技だった。

 「雷皇ー英雄大六師って何?」
 「へ?」
 「千年前の戦争と関係してるの?」
 「何ってロク・・・・」
 「?」
 「それ、あたし達の事だぞ?」

 ロクとレトがぽかんとする。
 ついでに双斬はうなずいていた。
 
 「そうそう、英雄大六師、つまり六人の英雄、つまり僕達さッ!」
 「知らねぇよ」
 「そういえば雷皇達って英雄、なんだっけ?」
 「あぁ、ついでにあたしは金色の雷帝者」
 
 そう、あの英雄大六師とは、千年前の戦争で代表者となった者達の事。
 つまり、双斬や雷皇の事を意味する。

 「久しぶりだよねー双斬ってさ」
 「うん、雷皇も久しぶり〜。会いたかったよ〜♪」
 「あんたはあの子の方が会いたいんじゃないの?」
 「だって、いないもん・・・」
 「あはは、そうだよね。あの子、何処にいるんだろうね」

 もう別世界の話のようになっていった。
 双斬と雷皇が昔の話をしていると、レトとロクが話しを中断させた。

 「はいはいはい・・・。もういいだろ。十分懐かしんだだろ」
 「それに、あの子って誰?」
 「ん?英雄大六師の中で一番性格の優しい女の子だよ。昔双斬が・・・・」
 「あー!言わないで言わないでよ〜〜ッ///」
 「分かってるって。虐めただけだも〜ん」
 「ひっどーい!」
 
 もうどうにでもなれ・・・。
 そう思った二人だった。
 
 「あと英雄はこの世に四人。蛇梅隊にはもう二人の英雄がいるから」
 「そうだね。あたし早く会いたいな。なんか懐かしいっていうか、戦友って感じだし?」
 「双斬とかはさぁ、千年前の戦争は、どうだったんだ?」
 「ん?本当に苦しかったさ。神族は強いし・・・。でも、あの人が、いてくれたから・・・・」
 「あたし達、救われたんだよね・・・」
 
 双斬と雷皇が言う、『あの人』とは一体誰なのか。
 レトとロクはそれを疑問に思っていた。

 「あの人、って・・・?」
 「ん。んー。今は、君らに教えてあげられないや」
 「なんで?」
 「今レトとロクがこの事を知っても、多分分からないと思うから」
 「それはどういう事だ」
 「んー。簡単に言うと、あの人の事を知っても、今は分からないし、あとで知る事になる」
 「・・・・そっか」

 あの人・・・。
 その人物をレトとロクが知る事になるのは、ずっとずっと先の話。
 今は、忘れておきたい、重要なるパスワード。
 それが、『あの人』だ。

 「まぁいいか。俺らはもう一度手ががりになる本を探そうぜ」
 「ごめんね、レト・・・。僕達じゃ、力になれないかも・・・」
 「大丈夫だって。お前らが千年前の英雄大六師とやらなら、結構な情報が集まる」
 「でも、これもまた、あの隊長に教えるの?」
 「そう、だな・・・。教えないとまずいし」
 「まぁそんときゃそん時。気楽にいこうぜ」
 「うんッ!」

 キールアが紅茶を持ってきた時にはすでに、ロクとレトは気持ち良く寝ていたという。
 キールアは軽く微笑み、静かにドアを開け、ケーキと紅茶が乗せてあるトレイを置いて出て行った。