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- Re: 最強次元師!! ( No.146 )
- 日時: 2010/03/16 18:34
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: 9H03YzTC)
第041次元 謎の影
「レトーー!見てたぁ??」
「うぉ!?」
レトはミルの抱きつく勢いで倒れてしまった。
何でだろう。
レトは自室に戻ることもできないのか。
「・・・見てたけど?」
「嬉しいー!っていうかここでまさかレトに会えるなんてぇ・・・、これって運命?」
「知らねぇよ。つうか俺、次の任務があるんだけど」
「あ、そうなの?」
「レートー?」
レトとミルの後ろに立っていたのは誰もが思いつくのあの妹。
長い髪の毛を下に垂らし、レトの事を見下ろしている。
「あ、ろ、ロク・・・」
「任務は?」
「へ?」
「に、ん、む、は!!」
「あ、は、はい!」
「何?まさか、レト・・・」
「え、あ、何?」
「ひっどーい!レトったら、こんな女の子、彼女がいたなんてーー!」
「「・・・へ?」」
レトもロクも呆然としていて、ただ泣きながら走っていくミルを見つめた。
レトが倒れた体を起こし、一息ついた。
「はぁ・・・、何だよ彼女って」
「キールアの事じゃない?」
「あいつは知らないだろ」
「あ、否定しないんだ」
「き、キールアは彼女じゃない!」
レトは怒ったのか廊下をずかずかと歩く。
その横でロクがにやにやと笑い続ける。
「な、何だよ」
「任務いくぅ〜?」
「いくよ、その前に第一図書館行く」
「え、何で?」
「調べもの、あそこなら何か情報くらいあるだろ」
「・・・神族、の?」
「まぁな、あと二年しかないんだ。急がねぇと」
「そうだね」
ロクとレトが本部を後にすると、街を歩き始めた。
本部の近くにある第一図書館。
だが、蛇梅隊であるエンブレムを見せないと入れないという貴重な図書館のため、隊服を着て町を歩く。
やはり、街の人はレトとロクの姿にこそこそと話し始めた。
こんな事、普通なら滅多にないのだが。
「・・・何か視線が痛いんだけど」
「気にすんな、いつもの事だろ?」
「まぁ、そうだけど・・・」
ロクとレトは黙々と図書館に向かう。
背後に、ある者がいるとも知らずに。