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Re: 最強次元師!! ( No.327 )
日時: 2010/04/11 15:10
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: 9H03YzTC)

番外編 メイド喫茶祭り  

 「ガネスト〜、これ着てー!」
 「い、嫌です!、そ、それメイド服じゃないですか!!」
 「だってガネスト似合うじゃーん、ね、ね、着て着てー♪」
 「い、嫌だぁぁぁ!」

 蛇梅隊の任務室。
 そこではガネストとルイルが追いかけっこをしているように見える。
 ルイルは可愛らしいピンクのメイド服を持ち、ガネストを追いかけていた。
 そこで、ちょうど近くでコーヒーを飲んでいたセブン班長が何かひらめいた。

 「・・・・!?、良い事思いついた・・・かも・・・」

              *

 昼のちょっと過ぎ頃。
 レトやロク、他多数の次元師隊員達が班長室へと移動していた。
 そこには副班長などはいなく、子供だけが集まっている。
 
 「班長ー、何の用っすかー」
 「あたし達に何か用でもあるの?」
 「特別任務か何かか?」
 
 色々とざわざわしている中、奥の部屋から班長が颯爽と現れた。
 広いソファに座り、コーヒーを一口口に含むと、ごほんと一つ咳をした。
 
 「・・・お前達を呼んだのは、一つ蛇梅隊内で悩んでいる事があったからなんだ」
 「悩んでる事?」
 「あぁ、実は、なぁ・・・」

 班長が頭を抱え、真剣そうにレト達を見つめた。
 その目は確かに悩んでいるようにも見える。
 
 「ロクの・・・」
 「ロク?」
 「ロクの食事代に蛇梅隊のお金がピンチなんだぁぁぁぁぁッ!」
 「え・・・・、あ、あたし・・・?」
 「そうだ!ロクの一日の食事代は一番高い!朝、昼、晩全部で300人前は食ってるだろーー!」
 「えぇー!?ロクちゃんってそんなに食べてたのー?」
 「俺はいつも一緒だから分かるけどな」
 「なら注意しろよ・・・」
 「と、言う事で君達にお願いがある」
 「お願いー?」
 「そう、君達には隣にこっそり建てた店で働いてもらおうと思ってな」
 「お店?ファウストフードとかの?」
 「いいや、それは違う。俺が君達に望んだのは男でも女でもできる超簡単なお仕事」

 班長がふふふと笑い、足元に置いてあった服を取り出した。

 「そう、メイド喫茶だぁぁぁぁぁッ!!」
 「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」」」

 その場にいたティリ以外の5人は大声を張り上げ驚いた。
 班長が愉快そうに笑い、5人は硬直状態で固まっている。

 「おい、どういう事だよ」
 「そんな冷たく言うなって。ガネストもラミアもレトも女の子になろうと思えばなれるだろ?」
 「そういう問題じゃなくて!なんでそんな事やんなきゃいけねーんだよ!」
 「だーかーらー、ロクの食事代を稼ぐためだって」

 レトとラミアがきッとロクを睨んだ。
 その恐ろしい顔を向けられロクは一瞬震え上がった。
 
 「まぁまぁやってみれば分かるって。さぁさぁ今日から早速やっるぞー♪」
 「班長ぶっ殺す!!」
 「俺達に恥を掻かせる気か」

 レトが中指だけを立て上にしゅッと上げた。
 ラミアが冷たい声で突っ込み、ため息をつく。
 そう、これが本当にロクの食事代のせいなのか、それともただの班長の趣味なのかは分からなかった。