コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 最強次元師!! ( No.444 )
- 日時: 2010/07/19 11:30
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: mwHMOji8)
第099次元 副班長会議
「そういえばもう5人の副班が集まったのか」
「そうだねー、皆何かとキャラ濃いよね・・・」
「まぁ、あのメンツは俺もすごいと思う」
レトとロクは階段を下りながら副班達の事を話していた。
実は、昨日新副班長が来るという事で事前に副班長会議があったのだ。
「・・・えー・・・、今日集まったのは分かるよな?新副班の入隊だー」
「分かってますよ。では、自己紹介お願いします」
「えー、ヴェイン・ハーミットです。まぁ1つ宜しく」
「あの、ヴェインさん?そちらの少女は?」
「あぁ、俺の次元技」
「・・・・、まさか噂には聞いてたんだけど、人間の次元技・・・?」
「あぁ、噂とかあるんすか?」
「あたしと同じ系統の次元師か・・・。久しぶりで嬉しいわ」
「フィラ副班も生物型?」
「まぁ。あたしはこの肩に乗ってる蛇、朱梅ならぬ蛇梅よ」
「へぇー」
「まぁ本題に入るが、次の班長会議では自分の班の次元技の観察の項目があるという事だ」
「観察、ですか?」
「あぁ。俺とフィラは簡単だよな。1人だし」
「まぁ・・・」
「他3名は全員2人とも観察するように」
「俺フィラ副班とデートに行った方が得なんですけど、その場合どうすれ・・・」
「へッ!?」
「やめろ。つうか俺にはフィラの横の蛇梅がメッセルに向かって牙を向けているように見えるが?」
「うへー・・・、強いボディーガードだな、こりゃ」
「さて、テルガ。お前も意見を・・・」
「ない」
「・・・、相変わらずだなぁ・・・」
テルガ・コーティス。四番隊の副班長で、特に何も喋らなく、天然な性格。
白銀の髪の毛、という事で何かとモテるという噂も広まっているらしいが、
本人はとても鈍いので気付かない。
「まぁいいか。ところでメッセル。お前の班は大丈・・・————」
「ねぇ、今度君ほどに綺麗じゃないけど今有名なデートスポット行かない?」
「い、行きませんっ!!」
コールド副班の機嫌はもう限界。
無視しながらフィラ副班を口説き続けるメッセル副班を鎖で縛り付けた。
「ちょ、何するのコールドー?」
「黙れ、そして口説くの禁止ッ!!お前は何を考えてるんだ、こっちは真剣なんだぞッ!?」
「次元技使う方が卑怯だぞー。ほれ、解いて?」
「嫌だ。反省しないとそのまま鎖で縛り付けとくぞ?」
「愉快なんすねー、蛇梅隊の副班長さん達は」
「まぁ、いつもこんなもんです。すみませんね、変なところ見せてしまって」
「いや、俺はついていけませんよ」
「そうですか?」
ヴェイン副班がへらへらとフィラ副班と話しているのを見ていたマリエッタ。
その状況に耐えられなくなったマリエッタはくすくすと微笑みながら太刀を抜き出した。
ヴェイン副班は一瞬背筋が凍ったように固まってしまった。
「・・・、マリエッタ?」
「あらあら。情けないですねヴぇイン。副班長としてしっかりなさらないと」
「い、いや、今のは、セーフ・・・、だろ?」
「アウトです」
ヴェイン副班は全力疾走で走り続けた。
でもその後をすぐに追うようにマリエッタが笑顔で太刀を振り回す。
「やめろッ、マリエッタぁぁあああぁあああッ!!」
「・・・・・」
マリエッタの動きが一瞬止まった。
ヴェインは恐る恐る後ろを振り向いた。
「マリ・・・、エッタ・・・?やめてくれるのか・・・・?」
「・・・あらあら。やめるなんて、誰が言いました?」
「フェイントかああぁぁあぁぁぁッ!!!」
副班長室は今日も騒がしい。
コールド副班が一方的なメッセル副班との喧嘩。
テルガ副班は1人でお茶に和んでいて、
ヴェイン副班はマリエッタに追われている。
「もうー・・・、あんた達は一体何なの・・・?」
フィラ副班は大きなため息と共にこう言った。
何でこうなるんだろう、と。