コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 最強次元師!! ( No.445 )
- 日時: 2010/07/19 19:02
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: mwHMOji8)
第100次元 見抜かれた真実
1階にある第二班長室。
そこへと足を運んだ全次元師はその部屋の扉を開く。
「うわぁー・・・」
「ひっろーい、ルイル感激だぁーい♪」
「すごいですよレト。此処は本当に班長さんの部屋でしょうか?」
「そうだろうな。にしても広いなぁー」
「鬼ごっこができそうですよ」
扉の先に広がったのは正に異空間のような広い部屋。
いかにも豪華そうだが、これが班長の地位というものなのだろうか。
部屋の広さに感激していた次元師達は手を叩く音によりそちらの方向に顔を向けた。
「やぁ、よく来てくれたよ」
「班長ー、一体何の用っすか?」
「まぁまぁ。それでは人数確認だ。第一番隊ー」
「副班長、コールド・ペイン」
「隊員、レトヴェール・エポール」
「二番隊ー」
「副班長、フィラ・クリストン」
「隊員、ロクアンズ・エポールッ!」
「三番隊ー」
「副班長、メッセル・トーン」
「隊員、ルイル・ショートスーっ」
「隊員、ガネスト・ピック」
「四番隊ー」
「副班長、テルガ・コーティス」
「隊員、ラミア・ミコーテ」
「隊員、ティリナサ・ヴィヴィオ」
「五番隊ー」
「副班長、ヴェイン・ハーミット」
「隊員、ミル・アシュラン」
「隊員、リルダ・・・、エイテル」
「よーし全員いるなー?」
「んで、本題に入って下さいよ」
「実は・・・だな」
班長は1つ咳をすると、隊員達の方を真剣な眼差しで見つめた。
「実は、この蛇梅隊に戦闘部隊以外に次元師がいる」
「ッ!?」
「う・・・、うそ・・・」
「そんな、ありえないですよ・・・」
(まさか・・・、キールアの事が・・・バレたのか・・・?)
「一体、誰なんですか?」
「まぁ待て。この中にいるだろう?知ってる奴が、1人」
「・・・ッ!?」
「名前を、呼ぼうか?」
班長はいつもとは違う表情で真剣に話した。
レトは緊張感に塗れていて冷や汗も止まらない。
「・・・・レト、お前は知ってるだろう?」
「ッ!!?」
「え、レトッ!?」
「嘘・・・、何でレト君が?」
「レト、言ったらどうだ?」
「・・・・知って、ます」
「・・・じゃあ何で今まで言わなかったの?」
「それは・・・、最近、だったから・・・」
「んじゃ、その子の名前を言おうか」
「ま、待てよッ!」
「待てないな。これは緊急事態なんだ」
「一体誰なんですか?」
「・・・医療部隊の、キールア・シーホリーだ」
「キー、ルアちゃん・・・?」
「えー!?何でキールアちゃんなの?」
「キールアさんが・・・、そんな・・・」
「そこで私は悩んだ。このまま医療部隊にい続けるか、それとも第一か第二部隊にいれるか」
「でも、あいつは戦闘に向いてないッ!!」
「レト。それは分かるがこれは戦争なんだ。戦いからは逃れられない」
キールアが次元師だというのは本当だった。
だがそれが何故班長にバレてしまったのだろう。
「・・・なぁ班長、何で分かったんだ?キールアが次元師だって」
「瞳の色、だ。実は最近知ったのだが、シーホリー家の瞳の色は全員紫色だそうなんだ」
「え・・・」
「だが、シーホリー家の中でも金色の色の瞳を持つ奴は、次元師だと決まっているんだ」
「それで・・・か・・・」
「それで気付いた。確かキールアちゃんの瞳の色は金色だった、と」
「でも、何で今まで元力が覚醒しなかったんだ?」
「元力というのは、その本人が一番心が高ぶった時に現れるもの。それがなかったのだろう」
「一番心が高ぶった時?」
「怒り、悲しみ、苦しみ、喜び、どんな感情でもいい、とにかく感情が一番高ぶった時に現れる」
「あたしの場合はレトが喧嘩してる時・・・、だったかな」
「俺は元魔に殺される直前だった。それと双斬に出会った時」
「そのように、元力とは不思議なもの。もっと研究するべきだな、という事で以上だ」
「それ・・・、キールアに言ったんですか?」
「心配はいらない。今聞いてる」
「え」
「ちょっと機械を使わせてもらった。今の会話、全部キールアは聞いてるぞ♪」
「はぁぁぁぁぁッ!!?」
「まぁまぁ、次元師になったからって言って、危ないわけじゃないし。んじゃばいきゅ〜」
「ばいきゅ〜じゃねぇッ!!」
班長は軽く手を振り、部屋から出て行った。
レト達は全員でため息をついて、なかなか部屋から出られずにいた。
その時キールアは部屋で叫んでいるとも知らず。
「あ、あたし次元師だったのーーーーッッ!!?」