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- Re: 最強次元師!! ( No.536 )
- 日時: 2010/08/28 09:53
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: TV9sr51/)
第130次元 ラミアの昔話
「・・・まぁあの時のルイルは想像できませんがね」
「ガネストだって、今じゃ有り得ないもんねー」
「お前ら・・・、2人とも想像つかねぇなぁ」
「ルイル姉さんがあのままだったら・・・私は此処にいないわね」
「だから、ロクには感謝してるんです」
「だって教えてもらったもんね、素直になる事」
「そうですね」
「懐かしいねー・・・、あの時レトが他の任務へ行かなければもっと・・・」
「はいはい俺のせいですか」
ロク達は昔話に浸り、あの頃の自分達の様子やおかしかった事などを話していた。
そこで不意にロクがこんな事を言い出した。
「そういえば、何でガネストはあれ以来人間に対して銃を撃たなくなったの?」
「あぁ・・・、それですか」
「確かにーっ、聞きたぁーい♪」
「まぁ単純ですよ。僕はあれ以来人を撃つ事に拒否反応が出てしまったというか・・・」
「拒否反応?」
「ええ、少し躊躇してしまうというのが」
「へぇー・・・、優しくなったんだね」
「ありがとうございます。前は少し荒れていたもので」
「前のガネストのまんまだったら他の人撃ち殺しまくってもんね・・・」
「はは、そうですか?」
(いや・・・その不適な笑みからしてそうかと・・・)
ガネストの只ならぬ笑顔の奥では何を思っていたのだろうか。
ロクは少し気をつけようと静かに心に誓った。
その頃、去って行ってしまったサボコロは…、
「・・・・なぁサボコロー・・・」
「・・・、何だよ炎皇」
「やっぱ戻ろうぜぇ?真相も明らかになったし・・・」
「・・・・炎皇」
「・・・んー?」
「お前も・・・殺し屋だったんだろ?」
「まぁ・・・な。お前の先祖のレイズとは結構つるんでた方だ」
「どうして・・・殺人の時代は終わったんだろうな」
「知らねぇなぁ。・・・多分」
「多分?」
「俺が・・・関係してると思う」
「・・・・え」
さっきロクに告げられた真相を、2人で話し合っていた。
そして、ロク達がルイルとガネストの思い出話に浸っている時、ロクがあ、っと何か言いかけた。
「どうしたの?ロクちゃん」
「いやさぁ・・・そういえば」
「?」
「ラミアもこんな事あったなぁーって」
「はぁー?」
「えぇー!?ラミアちゃんも元はひねくれてたのぉー?」
「待て待て、何でひねくれ前程なんだ」
「だってあの時のラミア・・・」
「な・・・何だよ」
「恥ずかしがり屋さんだったもんねー?」
「はぁぁぁぁッ!?」
「えぇー?そうなのーーっ!?」
「ロク、その話聞かせて下さいっ!!」
「ルイルも聞きたぁーい♪」
(何で皆そんなに必死なんだよ・・・)
レトは、先ほどまでと違うロクの笑顔にふっと笑みを零した。
この光景が微笑ましい、と思ったのだろうか。
「いいじゃんいいじゃん、これからのコミュニケーションのためにさぁ・・・」
「誰がお前らとコミュニケーションなんかとるかっ!!」
「えとね、あれは一昨年の事で・・・」
「勝手に話を進めるなこのアホォォォォォッ!!」
ロクが笑顔で語りだしたのは。
ルイルやガネストに引き続きラミアの昔話。
昔、といっても極最近の、
ロクとラミアがまだ11歳だった頃の話。
そしてその2人がまだ蛇梅隊次元師として1ヶ月も経っていない、
あやふやな新米の頃の話でもあった。