PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼と私と弟 ( No.12 )
- 日時: 2010/03/22 19:44
- 名前: 実姫 (ID: MQ1NqBYl)
第4話
—私の思い—
「ねぇ、優平はどうなの?いつも楽しそうに女の子達と話してるじゃん。」
私は優平の腕の中で少しムスッとしながらそう言った。
「えっ?そう?でも実咲とあいつ等は別だよ。」
優平の優しい声が耳元で聞こえた。
「ホント・・・に?」
私は優平の顔を見上げて尋ねた。
「うん。だって俺の一番は実咲だよ?」
優平はそう言って唇を塞いだ。
「バカ。」
私はそう呟いて優平に寄りかかった。
「珍しく可愛いじゃん。」
優平は私を優しく包み込んでくれた。
「実咲ー!!何処行ったのぉ?」
その声はイキナリやってきた。楽屋口で大樹が叫んでいる。
「アイツ・・・・」
優平は少しキレ気味だ。
よっぽど大樹が嫌いなんだろう。
「私、行った方がいいかな?」
私がそう言った時、
「じゃあ、ラスト一回だけ。」
と言って優平はまた私の唇を塞いだ。
そして放してくれた時に
「絶対大樹に隙を見せんなよ?」
と言って「先に行って」と言い私の背中を押した。
私はそのまま
「大樹、ここだよ。」
といい大樹の傍に駆け寄った。
PR