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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼と私と弟 ( No.13 )
- 日時: 2010/03/23 19:36
- 名前: 実姫 (ID: MQ1NqBYl)
第5話
—告白—
「実咲!もう。何処行ってたのさ!心配したんだよ。優平兄ちゃんと何処か行っちゃうから!」
大樹は涙目で私を見上げた。
「ごめんごめん。」
私は微笑みながら大樹の頭を撫でた。
猫っ毛で柔らかい大樹の髪はサラサラしている。
「実咲何処にも行っちゃ嫌だよぉ。」
大樹は私に抱きついて顔を服に埋めそう言った。
「はいはい。私はここにいるよ。」
私はそう言って優しく大樹を抱きしめた。
可愛いけど恋愛にはならない。
甘えさせてはあげるけど、恋愛まで発展させない。
「実咲。俺ね、実咲の事好きだよ。ちゃんと実咲のこと好きだからね。」
私は耳を疑った。
優平が闇に隠れてそこに来ているのは私は分かる。
優平も驚いたようだ。
私の腕の中で甘えていた大樹がイキナリこんな事言うなんて・・・。
「恋愛としてじゃないでしょ?」
私は尋ねた。
「違うよ。恋愛としてだよ。実咲のこと好きじゃ駄目なの!?」
大樹の手にますます力がこもった。
そんな・・・私は優平の彼女なのに・・・・。
どうしたらいいの!?
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