PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼と私と弟 ( No.14 )
- 日時: 2010/03/24 18:36
- 名前: 実姫 (ID: MQ1NqBYl)
第6話
—傷—
「実咲は、俺の事どうなの!?」
大樹は強く私の服をつかんで言ってきた。
「私・・・は・・・。」
そんなの『NO』なのだ・・・
でも・・・でも・・・
大樹の悲しむ顔はみたくない。でも私は優平の彼女。
ガサガサ・・・
「おっ?お取り込み中か?」
優平がタイミング良く出て来てくれた。
(ほっ・・・)
私は少し安心した。
「お・・・・お兄ちゃん!?」
大樹は驚いて私から離れても私の手だけは「ギュッ」とつかんでいた。
「・・・。実咲、ちょっといいかな?」
私は優平に呼ばれたので大樹から離れ優平のもとへ行った。
「あっ・・・実咲!返事待ってるからね!!」
大樹はそう言って先に楽屋のなかへ帰って行った。
「大樹、大丈夫かな・・・。」
私は少し大樹は心配だった。
すぐに返事を出せなかったから・・・
「大樹の告白、受けろ。」
優平の一言に私はびっくりしてしまった。
「えっ?って事は、大樹と付き合うって事?」
私はそう言って優平を見上げた。
「あぁ。」
「本当にいいの?私が大樹のものになっても?」
私はそう言ってもう一度優平を見た。
「誰も大樹のものにするなんて言ってない。俺のものだよ。実咲は。」
「じゃあ・・・なんで?」
「大樹が勘づきそうだから。ってか荒れるんだアイツ。」
優平はそう言って、「あいつの彼女になっといて。形だけでいいから」と私の頭をなでながら言った。
「うん・・・。」
私は迷いながらも返事をした。
でも内心嫌だよ・・・
形だけでも二股なんて・・・
優平の事だけが好きなのに・・・。
PR