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第１５話
—選択—
優平ｓｉｄｅ

「優平・・・別れよう。」
俺は一瞬行動が止まってしまった。

「別れよう・・・って？」
そんなはずない。だって・・・

「だから・・・そのままの意味・・・。」
「意味分かんねぇよ。」
「このまま私が優平の前にいたら優平も大樹も傷つける事になるから・・・。」
実咲はそんなことを？
俺と大樹が傷つくって・・・。

「そんなのっ・・・」
俺の言葉は実咲の唇で塞がれた。

「ごめんね・・・。」
実咲は驚いて固まっている俺を見て誤ってから図書室を出ていった。

『ごめんね』・・・。それは一体何に対してだよ・・・。
俺は実咲と過ごせていてとても楽しかったのに・・・
実咲はどうだったんだよ・・・。

このまま実咲と別れてしまうのか・・・。
それとも後を追いかけて抱きしめるか。
選択肢は二つか・・・。

俺は後を追いかけたい。
でも・・・実咲はそれを望んでいるだろうか・・・。

俺は・・・一体どうすればいいんだ・・・。