コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼と私と弟(海外編行きました♪ ( No.49 )
- 日時: 2010/05/02 22:09
- 名前: 実姫 (ID: TV9sr51/)
第13話
—放課後—
放課後私は部活動の勧誘につかまっていた。
転入生だからという事でかなりの人数に捕まって身動きの取れない状態だったが優平が運よく来てくれたおかげで何とか脱出することができた。
「実咲は1ヶ月しかいられないのに何でこんなに勧誘されてんだ?」
「分かんない。なんか帰国子女だぁぁって叫ばれて勧誘されてんの。」
「意味分かんなくね?何で帰国子女?留学して一時帰国名だけじゃん。」
優平とそんな会話をしながら向かったのは中学校。
今日は学校がお昼で終わったから学校によって授業でも受けたいという私の勝手な意見に優平がついてきてくれたのだ。
「あれ?何でお前ここに居んの?」
話しかけてきたのは私の幼なじみの裕登だった。
「裕登!何でここに!?」
私は裕登と久しぶりにあったので裕登のクラスで授業が受けられないか聞いてみた。
裕登は先生にすぐ事情を説明してくれて私と優平は授業を受けられることとなった。
「この問題を・・・実咲!」
先生は私ばかりを指名する。
音楽の授業だから仕方ないか・・・。
さっさと問題を解くと席に戻った。
せっかくだから歌でも歌ってもらいましょうとか言って先生に指名された時はさすがにびっくりしたけど・・・ね。
先生にも友達にも会って部活にも顔出した後私は優平と今まで中学時代に帰っていた道を歩いて帰った。
色々な思い出を話して留学先の事も話して、とても楽しい下校だった。
こんなに笑ったのはいつ以来だろうなと私が考えていると優平が顔を覗き込んできた。
「どうかした?」
「何でもないよ。」
私は優平の問いに少し明るく返すと優平の唇に唇を重ねた。
私からは久しぶりだなぁ。
私は優平の家に少し寄って、大樹に会うと大樹は不思議そうな顔で私を見た。
優平と同じようにイタリアで変わった私を別人だと思っているようだった。
楽しい放課後を送って私は家に帰った。
明日も楽しいといいんだけど・・・。
私はこの時翌日の不幸を考えてもいなかった。