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第１５話
—辛さ—

「実咲さん。転校して来た日に見た時から好きでした！付き合って下さい！」
中庭の人目につかないところで告白されている私。

「ごめんなさい。私彼氏いるから・・・。」

「そ・・・そうなんですか！？じゃあ・・・遠距離・・・。」
告白して来た男は皆そういって去ってゆく。
可哀そうな事したかな・・・？

私は後ろに立っている優平の顔を見た。

優平はニコッと笑ってくれた。

結構あの笑顔を見るのは辛い。
怖いんだ・・・

いつかあの笑顔を失ってしまうような気がして。

私はイタリアに住んでいるから・・・

辛いんだ・・・

知らない人に何人も告白されてる私。

同じように告白されてる優平。

いつか他の子に取られてしまいそうで・・・


辛いよ・・・。