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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼と私と弟(海外編行きました♪ ( No.63 )
- 日時: 2010/05/16 19:09
- 名前: 実姫 (ID: 2vs8PEO6)
第23話
—別れ—
「優平、ありがとう・・・ごめんね。」
私は優平の目を見ていった。
「別にいいよ。」
優平はそう言ってくれた。
優平は数日後に留学の届けを出していたらしい。
試験にも合格したって言ってたけど、実は私が先生に頼んでたりするんだよね(笑)
「もうすぐ日本とお別れか・・・。」
「大樹に会いたいな。」
「会いに来る?」
優平の家に久しぶりに顔を出しに行った。
「実咲ちゃん。久しぶりだね元気にしてた?」
「はい。元気ですよ。」
お母さんは笑顔で迎えてくれた。
大樹は
「み〜さき〜!!!」といっていつものように抱きついてきた。
もちろん優平にすぐ引き離されてたけど、まだ私のこと諦めていないらしい。
「元気にしてた?私明日またイタリアに帰るから大樹の笑顔見に来たんだよ。」
「えぇ!!!?もう帰っちゃうの!?じゃあ優平お兄ちゃんも!?」
「そうだけど、わりぃか?」
「ごめんね大樹。また会いに来るからね。」
大樹は目にいっぱいの涙を浮かべていた。
「元気で待っててね?私も泣きたくなっちゃうんだからさ。」
「うん!分かった。俺、待ってるね!!!」
「手紙書くから待っててね。」
私は大樹の事を思い切り抱きしめてから
「お邪魔しました。明日は学校に顔出してから空港に向かうので優平また明日ね。」
「あぁ。」
「大樹はまた今度ね。手紙に写真入れておくから。」
「うん!」
私は優平のお母さんに車で送ってもらい家についた。
もう荷造りは終わっているから明日学校に持って言ってそのまま空港に行くだけ・・・
明日で終わりか。
早く先生に会いたい。
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