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Re:  ・Cherry・ —恋する理由— ( No.7 )
日時: 2010/03/15 15:44
名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/

第1話


今年は、例年より少し早く、桜が咲いた。
気候もかなり暖かくなり、春という感じがする。
——2009年4月8日。
この日、私……七瀬香織はいよいよ中学生デビューを果たす。
空は、気持ち良いくらい晴れていた。

私は、ご飯を食べ終わると、真新しい制服に着替え、髪をゴムでしばった。
そして、真新しい鞄を手にして、真新しい靴をはく。

「じゃ、いってきまぁーすっ!!」


私は、今までにない元気な声で、家を飛び出した。


**

「わ〜……」

校門前に植えてある、桜の木の下には、同じように
新入生が、真新しい制服に身を包んで
楽しそうに笑っていた。これから、クラス発表だ。
私は、門をくぐると、クラス表を確認した。

「あ、あったっ!!」


どうやら、私は1年5組ならしい。
5組の他の生徒の名前を見る。その中には、当然知らない名前もまじってた。
……知ってる名前……知ってる名前……。
そこで、見つけた名前、それは……。


三上絵磨。


その時、後ろから背中をぽんと叩かれた。
少し、吃驚して振り向くと、そこには絵磨が
にっこりとして、立っていた。

「香織っ!! これから1年よろしくね」
「うんっ!! やったぁあっ」

私は、嬉しさのあまり、絵磨と抱き合った。
そして、もう1度クラス表をみる。あの人の名前はないかな?

あの人? それはね……。


「香織っ! あぶな——」
「え?」

絵磨が叫んで、私は振り返ったが、もう遅かった。
その瞬間、後頭部に激しい衝撃が走った。
私は、すぐさま、振り返る。

「ばーか」

……三井優志。
こいつは、幼稚園からの幼馴染で
すっごいやんちゃ。っていうか、うざい。
……なーんて、そんな優志が好きなんだけど。

優志は、私にあてた鞄を拾うと、私に笑いかけてきた。

「あんたかっ! 馬鹿はそっちじゃ」

私はそれだけいうと、絵磨をつれて
教室へとむかった。



これから、どんなことが
待ち受けているのかな?