コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ・Cherry・ —恋する理由— ( No.24 )
- 日時: 2010/03/16 21:58
- 名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
- 参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/
第2話
「あっひょ」
新しい教室、1年5組。やっぱり、知らん人ばっかりだなぁ……。
でも、救われたことだってある。それは……。
優志と同じクラスになれたことっ!!
そして、今斜め後ろに優志がっ!!
あぁ……幸せ、神様ありがとうっ!!
私は、先生の話を聞きながらニヤニヤしていた。
その時だ。前から、可愛らしい声がした。
私は、心臓が飛び出そうな勢いで、前を見た。
焦げ茶色の髪で、後ろで1つに結んでいる……。
めっちゃ可愛らしい女の子っ!!
その女の子は、にこにこしながら、私をみていた。
「ねぇ、名前なんていうの?」
「な、名前……七瀬香織だよっ!!」
私は、好印象をあたえるために、にこやかに返事した。
案の定、女の子も笑顔を返してくれて、ホッとした。
「へぇ〜。私、桜川萌っ! よろしくね」
「あ、あ、よろ、しく……」
私の鼓動は、かなり速くなっていた。
実は私、人見知りだったりするんだよね……。
だから、びっくりしてしまった。
——休み時間。
皆は、やっぱり同じ小学校同士で集まった。
私はすぐに、絵磨のもとへかけつける。
絵磨の席には、友里香と亜由奈もいた。
友里香と亜由奈は、そこまで仲良くは無いが
小学校も一緒で、遊んだことも何回かある。
「絵磨〜〜っ!!」
「香織っ!」
私は、萌ちゃんのことを話そうと、口を開いた。
だが、先に違う方から声がした。
……振り向くとそこには、萌ちゃんと
見知らぬ女の子が。
「香織ちゃんっ! この子はね、木村華っていうの」
「よろしく」
華と名乗る女の子は、きちんとおじぎをした。
私も、軽く会釈をする。
な、なんか……新しい友達ができて
気分はHAPPY! かも。
**
帰り道。
私は、絵磨と新しく仲良くなった、萌と一緒に
通学路を歩いていた。
通学路には、先輩や同学年のひとたちで
あふれかえっている。
「ん……?」
前を歩いている男の子の、何かがおちた。
……ハンカチかな?
私は、ひろって前を見た。
……あ、あれって、姫吉君!?
「絵磨っ! これ姫吉君のハンカチだよっ!
もってってあげてっ」
「え!?」
私は、無理やり絵磨にハンカチをおしつけた。
絵磨は、目を見開いて私を見ている。
「いーから、いーから!」
「う、うんっ!」
絵磨は、ハンカチをもって姫吉君のところへ
いった。……全ては成功すると思った。
「怜緒〜っ♪」
うげ、この声は……。
私は、恐る恐る声のするほうを向く。
やっぱり……。
鈴野愛可。
「あっ、怜緒! ハンカチ……」
「ん? あ、ありがと……」
だけど、愛可が姫吉君のところへ行く前に
絵磨は、姫吉君にハンカチを渡した。
ナイスっ! 絵磨。
「怜緒〜っ」
愛可は、姫吉君のところへいくと
肩をおもいっきりタッチした。
……ボディタッチって…………。
しかし、姫吉君はそんな愛可なんて
無視をして、森野に話しかけている。
森野は、小学校時代からの問題児で
みんなのムードメーカー。
そして……藤山美里奈とも付き合っている。
森野は、くるっと私達のほうへ
振り返った。
「あ、バ香織とバカ絵磨だ」
「は?」
うげ……こっちむくなよ、あっちむけよっ!
私は無視をしながら、心でそう唱えた。
絵磨も同じことを思ってるのか
うつむいている。
「反応しろよ〜耳ないんですか、おまえら〜」
「っ!」
さすがにキレたので、私は森野のところへ
いって、
「バカ」
とだけいうと、また絵磨と萌の隣に戻った。
「んだと、バ香織!!」
「うるせーハゲ眼鏡っ!!」
「なっ」
なんだか、楽しい日々が待ち受けてるかも……。
だか、それは間違えだった。