コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ・Cherry・ —恋する理由— ( No.71 )
- 日時: 2010/03/18 16:25
- 名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
- 参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/
第5話
鬱陶しい梅雨も過ぎて、いよいよ夏っ!!
もうすぐ、待ちに待った夏休みが
やってくるよ〜っ!!
「でも、今年は優雅に過ごせなさそうだね」
絵磨が、遠い目で教室の窓をみつめてそういう。
理由は、聞かなくてもわかった。
そう、部活の存在だ…………。
お盆とかは、省いてほぼ毎日練習があるんだ……。
「あ〜っ! もうだるいねぇ」
「あ、それなら心配ないよっ」
隣から、にゅっと萌が登場した。
「7月中は日曜を省いて毎日だけど
8月は、下旬からしかないんだって」
「まじで!?」
私は、嬉しさのあまり目を見開いた。
「まじ、私は嘘はつかんよ〜」
やったっ!! それなら、遊べる?
私も、絵磨も、萌の心も
この青空のように、輝いていた。
**
「あ、バ香織とバカ絵磨のおでましだ」
キターっ!!
バカ森野と、バカ望だあああああっ!!
ちなみに、望は絵磨の幼馴染で
腐れ縁……。そんな2人がちょっと
羨ましかったりするんだよねぇ。
「あ、バカ森野とバカ望のおでましだ」
私は、ふざけながら言い返した。
「用がないんなら、あっちいってくれる?」
絵磨も皮肉をこめて、2人にそういう。
すると、望が私と絵磨の肩に、手を置いた。
「用がないわけでもないんだぜ。
……そうだな、用といえば
バ香織とバカ絵磨の恋のことで……」
「はぁ!? 余計なお世話なんだけど」
絵磨は、望を手をふりはらってそういう。
しかし、また望は肩に手を置き
話を再開した。
「バカ絵磨、お前姫吉に告れ。
それと、バ香織。お前も優志に告れ」
は、はぁぁぁぁぁっ!?
何をいいだすんですか、この人はっ!!
こ、こくはくなんて、そんな物騒な……。
つづいて、森野が話を始めた。
「だいたいなぁ。鈴野が
2人を狙ってるんだぜ? 仮にも
あんなやつに、とられるなんて、やだろ?」
う……確かにそれは、いやだ。
私は、とことん2人のペースにはまった。
「とりあえず、1週間後に告れなっ!」
それだけいうと、2人はどこかへいってしまった。
「え、絵磨……まじで告る?」
「告るわけないじゃんっ! 絶対フラられるもん」
やっぱり、自信ないよね……。
私はため息をついた。
——あれ? なんか、後ろからぶりっこの
声が聞こえるぞ? なに、これ? なんなの?
「今の話ぜぇんぶきいたよおおっ!!」
みると、愛可が友達の沙羅と一緒に
後ろにつったっていた。
「うげ、聞かないでよ……」
私は、ひっそりそういう。
「ま、愛可は明日告白するんだからね」
沙羅は、私達を睨みながら、それだけいうと
愛可をつれて、どこかへ消えた。
「な、なにあれーっ!! むかつくー」
「うん」
絵磨は、頷くと、そのまま固まってしまった。