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Re:  ・Cherry・ —恋する理由— ( No.73 )
日時: 2010/03/18 17:02
名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/

第6話


翌日……。
今日は、愛可が告る日っ!!
……でも一体誰に?
姫吉君? 優志? どっちなんだぁああっ!


私は、そわそわしながら愛可の席へ
視線をやった……ってあれ?
愛可がいないだとっ!?
つづいて、姫吉君のほうへ
視線を向ける。


やっぱり。
愛可は、姫吉君の隣に居た。
っていうか、その傍に優志もいますよっ!?

「ってことでぇ、きてくんなぁい?」

はっ!? 2人同時に呼び出しますか!?
うっそおおおおおおん。

私は、絵磨とともに唖然としていると
知らぬ間に、3人は教室から消えていた。

「おいっ! バカコンビっ! 鈴野いったぞ」

望が、私達を焦らす。
あーもう、うるさいなぁっ!!

「もうしょうがないじゃん」

私は、半ば諦めかけていた。
愛可ってば、絶対付き合うよ……。
だって、噂では姫吉君と付き合ってたらしいし?

**

しばらくして、3人が帰ってきた。
と、どうじに後ろから森野が。

「おい、バ香織、バカ絵磨……喜べ」

森野は、途端に満面の笑みをうかべた。
私達は、なんのことかわからずに
黙っていた。


「俺さ、ずっとついてったんだよっ!
そしたらさ、鈴野が告ってさぁ……。
みごとに、フラれてた、ざまぁみろってな」

えっ!?
フラれたですと!?
なにそれ、嬉しいんだけど。
他人の不幸で、悪いけど嬉しいんだけど。

「でさ、こんな約束もしちゃった、俺」
「何?」

絵磨は、興味津々で森野に語りかけた。



「ダブル……じゃなくてトリプルデートの約束」
「…………は?」

絵磨は、目を点にした。
つづいて、私も目を点にする。
……意味がわかりません、こいつのことが。
私は、確認の意味で口を開いた。

「ダブルならわかるよ? 姫吉君と絵磨と
優志と私でしょ? ……でもさ。
トリプルってなによっ!!
何、もう一組いるわけ?」
「うん」

森野はあっさり返事を返すと
みるみると、その頬が紅潮した。


「美里奈と、俺だよ」
「あっひょ」

絵磨は、驚きのあまりそんな言葉をだして
さらに、目を丸くさせた。
美里奈と森野とか…………はっきりいって邪魔だ。

「無理無理そんなのっ!! 意味わかんない!
大体さー……怜緒と三井君はOKしたの!?」
「したぜ、即答♪」

私はしってる。こいつがどんだけ
発言権があるか。……ま、OKさせられたんだろうね。

「ま、ということでさー今週の日曜日の
10時、桜山公園で待ちあわせな」

**

「……なんか波乱の1日だったね」
「うん」

帰り道、絵磨と私と萌は、3人で語り合った。

「あ、それならさー追加で私もいれて。
トリプルならず、クアドラプルだよ〜ん」

萌も一緒に? ……いいかもっ!!

「相手は勿論、伊藤君だよね?」

絵磨が、萌の頬をつつきながら
ニヤニヤしてそういう。
その頬は、林檎のように赤かった。

「う、うん…………」
「あっひょっ! いいじゃんそれぇっ」

私がいきなり大声を出したので
2人は、思わずビクッとしてしまった。