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Re:  ・Cherry・ —恋する理由— ( No.120 )
日時: 2010/03/20 09:45
名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/

第8話



そして、私達8人は……いよいよ遊園地へ!!
さすが、日曜日ということだけあって
家族づれや、カップルなどで賑わっている。

「ねぇ〜最初何する?」

絵磨は、ジュースを飲みながら
私と萌に尋ねてきた。

「最初は絶叫系はちょっと……」

私は、最初に絵磨と萌にそれだけいっておいた。

「んじゃあさ……コーヒーカップ……とか?」

萌が、100mほど離れているコーヒーカップを、指差した。

「いいね、それ賛成、いこ! 香織、萌」

私達は、コーヒーカップへ行こうとした。
その時……行く道を、さえぎる人が居た。
邪魔バカップル、森野と美里奈。

「お前らさぁ、飽くまでもデートなんだから
男女で行動しよろぉ〜」

森野は、まるでバカにするかのように
私達に問いかけてくる。
つづいて、美里奈も、自慢話をはじめた。

「あたしたちは、こぉんなにラブラブなんだよぉ。
ま、あんたたちにはわかんないだろぉけどぉ。
じゃあねぇ〜」

そういうと、2人はお熱く、手なんか繋ぎながら
ジェットコースターの方角へ向かった。
私は、それを確認したと同時に、舌打ちをする。

「なんかむかつく〜っ! きーっ!」
「まぁまぁ、それよりさ、せっかくだから男女行動しよ」

萌にそういわれて、私達は男子のほうへむかった。
男子3人組は、休憩所でボーッとしている。
絵磨が、伊藤君に話しかけた。

「ねぇ、なにやってんの、こんなとこで」
「休憩中〜っ!」

そういうと、伊藤君は飲んでいるジュ−スを
みせつけてきた。
つづいて萌が、話しかけた。

「ってかさぁ〜っ何かのったの?」
「いんやーこれから」
「……いきなり休憩?」

どんだけ休憩したいんでしょ、この人たち。
私は、とりあえず誘うことにした。


「ねぇ〜なんか乗ろうよ、そこのお三方」
「……何に?」

優志が、いきなり問いかけてきたので
ちょっとびっくりした。

「何にって何か」
「だから何」
「何かっていってんじゃん、そっちきめて」

あぁぁ……もう、こんな態度だから
嫌われるよぉ…………。
私は、頭を抱え込みながら、そう思った。


「よし、じゃああれ乗ろう」

そういって、姫吉君が指差したのは……。
ジェットコースター。







「ひゃああ、むりいいい、おひゃああああ」

入り口前で、私は子供のように叫んでいた。
絵磨も、萌も困った顔をしている。

「しょーがないじゃん、行こうよ」

萌は、めんどくさそうに私に問いかけた。
……ごめんなさい、萌!

「ねえ、しってた? 怖い思いをした
男女ってさ、恋におちるんだってね」

絵磨が、にやにやしながら小声で言う。
萌は、真っ先に反応した。

「なにそれ、まじぃ〜!?」
「まじまじ、早くいこ」


……恋におちるとかいわれて
乗らないやつはいないっしょっ!!
私は、さっきの恐怖感はどこへいったのやら
すぐさま、コースターへ乗った。

**


「…………」
「…………」
「…………」



…………。
はい、なにもいうことがありません。
私達、女子三人組……固まってます。
なぜかって?



「あれ……何……二度と乗りたくない……」

絵磨が、青ざめた顔でそういう。
萌も顔が青い。きっと、私も顔が青いとおもう。

「……なぁ〜! どうでもいいけど、もう12時」

優志が、呆れて私達にそういった。
12時……? あ、そういやおなかすいた。


ということで、私達は昼ごはんを
食べることにした。

「そういや、森野たちは?」
「怜緒、お前携帯もってただろ」
「おう、じゃ電話する」

姫吉君は、青の携帯をとりだすと
番号をなれた手つきでおして、電話した。


「……お〜もっしぃ、俺俺。俺だって、俺。
……俺俺詐欺じゃねぇよ、姫吉だよっ! ……おう
……じゃ、入り口前な」


それだけいうと、姫吉君は携帯をしまった。

「もうすぐ、くるってさ」
「……ぶっ! 俺俺詐欺」

私は、思わず噴出してしまった。