コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ・Cherry・ —恋する理由— ( No.187 )
- 日時: 2010/03/22 00:13
- 名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
- 参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/
第11話
「……あ〜……」
私は、教室へはいるなり
自分の席で1人、のびをしていた。
なんでかって?
……そりゃあ、昨日のことさ。
遊園地自体はたのしかった。
でも、沙羅とななにはまいっちゃったよ。
私達が、帰るところまでついてくるんだもん。
でもでもっ!! あと3日で終業式!!
終業式が終われば……楽しい夏がやってくる!!
「よっしゃああ!」
「ねぇ香織ぃ〜」
私は、絵磨に名前を呼ばれて
1人で叫んだことが恥ずかしくなってしまった。
でも、何事もなかったかのように、絵磨に返事する。
「な、なに……?」
「あのさ……私ね、怜緒に告ろうかなぁって」
「ま、まじで!?」
絵磨からその言葉がでるのは、ちょっと意外だった。
なので、必要以上に驚いてしまった。
「でもさ、このままいっても多分駄目だと思うから
いっぱいアタックしようと思うんだ♪」
「そうなんだ〜……私も協力するよ!!」
「ほんと!? ありがとうっ」
絵磨は、私の手をぎゅっとにぎると
本当に嬉しそうな顔をして、にっこり笑った。
……絵磨は、こういう笑顔もかわいいんだなぁ。
「告白なら私もするよ」
後ろから声がした。もしや、沙羅とかそのへんのやつらかっ!?
私は、恐る恐る後ろを向く……。
違った、我らが親友、萌ちゃんだった。
「え、萌も告るの!?」
「うん、この際、香織もやっちゃえば?」
「え〜私はなぁ……」
でもでも、2人が告白するというのなら……。
私は、今日中はそのことで頭がいっぱいだった。
**
放課後……——。
私は、部活がおわって部室から出た。
そのときである。
バスケ部の部室から、見覚えのある
少女が、出てきた。
「あ、香織!!」
「み、美里奈……」
なんと、美里奈。美里奈が私に
話しかけてくるなんて……珍しいなぁ。
「ねぇ……私さ……森野と喧嘩しちゃった」
「へぇ」
森野と喧嘩の理由といえば、あれしか思いつかない。
結局3人はあのあと、じゃんけんで決めることになり
勝って、沙羅がのることになったのだ。
「あのあとさ、なんで私とのらなかったの? っていったの、そしたら怒っちゃったの」
美里奈は、もうなく寸前であった。
……正直いって、美里奈の喧嘩話なんて
どうでもいいんだけどなぁ。
「……もう私……どうしよう……」
美里奈の顔を確認すると、目に涙をためていた。
私は、少し美里奈が可哀相になってきた。
「あ、あの、謝ったら……? 森野ってそこまで悪い人じゃないと思うし」
「そうかなぁ?」
美里奈は、私の顔を真剣な目でみつめた。
……よっぽど、森野がすきなんだなぁ。
全く、モテる男の彼女ってのも大変だ。
「そうだよ、謝ってみたら?」
「……じゃあいこう! まだ部室にいるとおもうの」
それだけいうと美里奈は、私の腕を強引にひっぱった。
……ん? まてよ?
森野って確か、サッカー部だったよね?
ってことは……優志もいる!?
部室の前には、多くの生徒があつまっていた。
あ〜男子の前とか、なんか緊張するぞ。
……しかも、ジロジロみられてるし。
「い、今謝るの!?」
「今じゃなきゃいつやるのよ」
美里奈は、ちょっと得意げになってそういった。
私は、ちょっとだけ部室の方へ近寄る。
……それと同時に、部室のドアが開いた。
……入り口に立っているのは、優志……。
「……ちょ、おま、なにしに……」
「べ〜っつに?」
私はそういって、プイと横を向いた。
ふっふっふ、ツンデレ効果あるかぁ……?
私は、ニヤニヤしながら、チラッと優志を見た。
……あれ? いない?
「怜緒〜望〜森野〜いこうぜ〜」
あらら、優志、私をシカトしちゃってるよ。
まぁいいんd……よくねぇっ!!
「あ、森野!!」
美里奈は私を押しのけて、森野のほうへむかった。
「美里奈……!!」
森野と美里奈は、なんと抱き合った。
……はい、これからの展開はもうお見通しですねー。
私はそのまま、歩いて帰ることにした。