コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ・Cherry・ —恋する理由— ( No.256 )
- 日時: 2010/03/24 18:04
- 名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
- 参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/
第17話
自転車でやく、40分。
プールへついた。
入り口前で、私達は財布を開ける。
龍夜が口を開いた。
「小学生200円、中学生300円だってよ」
「えー、なにそれ100円も差あんの?」
私は眉をひそめて、舌打ちをした。
孝文が、私の肩をつつく。
「大丈夫だよ、お前チビだから
小学生でもいけんじゃねーの?」
孝文はきっと、からかいのつもりで言ったのだろう。
でも私には、単なる助言にしか聞こえなかった。
「お、それはナイスアイディア!
小さいからだって、こういうとき役立つね」
「バカ、あんま大きい声でいうなよ。
それに、食費もとるんだからな」
あ……食費……。
そういや、そのこと忘れてた。
私は、従業員に200円渡すと
女子更衣室へ向かった。
**
鞄から、水着をとりだした。
……今思えば、学校のスクール水着でよかったかも。
なんでこんな、派手なものもってきたんだ!!
私は赤面になりながら、着替える。
「あっひょ」
外にでると、もうすでに皆は
シートをだして、荷物をおいて
プールのなかであそんでいた。
私は、とっさにタオルを肩にかけて
日焼け止めを塗る。
「何お前ババくせー!! 都合のいいときだけ
子供とかおばさんになるなー!!」
私の姿を見た孝文が、笑いながら叫んでくる。
私はカチンときたが、無視をした。
……でも、泳いだ方がいいかなぁ?
私がそう思ったとき、脚に水がかかった。
私は、ゆっくりと前を見る。
……犯人は、康義か。
「ちょ、かけないでよ! 日焼け止め落ちるじゃん」
「落ちてもいーじゃん」
「えー! やだしっ」
その時、脇から「馬鹿」という声がした。
この低い声は優志に間違えない。
私は睨みながら、優志に視線を向ける。
「っ……」
優志は水着をきて、髪の毛や体が濡れていた。
ちょ……エロい……!!
しかも、筋肉結構ついてるし
男にしちゃあ、ナイスバディじゃない?
……って何考えてんの、私は。
私の顔がみるみる赤くなっていく。
「お前なにしにきたんだよ」
「プールにきた」
「だったら、泳げよ、な?」
優志は、私に顔を近づけてきた。
あーもう!! 近づけんな、余計ドキドキするし。
私は恥ずかしくなり、下を向く。
「ひゅー香織ちゃん、顔まっかー!」
「姉貴、リンゴみたい」
プールサイドから、冷やかしの声がする。
龍夜に孝文に、五月蠅いなぁ。
私はとうとう、立ち上がった。
「うるさいばかっ!! 入ればいいんでしょ入れば」
私はそういって、プールのなかにつかった。