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Re:  ・Cherry・ —恋する理由— ( No.314 )
日時: 2010/04/06 19:21
名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/

第22話



そしてやってきた——……体育祭!!
朝からテンションマックスです!
私は、絵磨と亜由奈と友里香と一緒に
席に座りながら、話をしていた。

今は2年生の競技。


もうすぐ、1年生の競技!!
障害物リレーで、私のクラスからは
4・5人ほど出場する。

2年の競技がおわると、リレーに
出る人たちが、入場し始めた。



「よーい……」


パンっ!!
ピストルの鋭い音と同時に
第一走者が走り始めた。


今のトップは……わがクラスの一員、井上君。



「ねえ、あのさ」
「え?」


亜由奈が、いきなり語りかけてきたので
私は驚いて、反応した。


「……井上君、かっこよくない?」




亜由奈のその言葉で、私は
そっと井上君のほうに視線を向ける。
野球部に所属していて、運動神経はよくて
背が高くて……。


「えーわかんない」

私はそう答えたけど、何故か胸騒ぎが残った。
なんだろう……なんで胸騒ぎが?


**

次は私達の番!!
私は、入場して順番を待っていた。
振り向くと、そこには優志が。
優志は最後だから、一番後ろ。


わあああ、近い……!!
緊張してしまう……!!


いよいよ私の番がやってきた。
そして、合図とともに走り出す。





「ゴール!!」


私が走り抜けたとともに、そんな声が聞こえた。
……え? 私がもしかして一着?
私は呆然としながら、元の場所へ戻ろうとした。



「七瀬、ナイス!!」



1年5組の席から、男の子の声がした。
声の主は……井上君。
私は、何故かドキッとした。


「え、あ、ありがとう……」


優志が好きなのに……なんで気になるの!?