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Re:  ・Cherry・ —恋する理由— ( No.422 )
日時: 2010/04/15 19:47
名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: NOphWmYz)
参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/

第28話




そして、新年がはじまった。
教室に入ると、あちこちで
「あけおめ」という言葉が聞こえてくる。
私は、席に座ってボーッとしていると
絵磨と萌がやってきた。


「香織、あけおめー」
「ことよろーっ」
「あっ、あけおめことよろ〜っ」


私は笑顔で、平然さを装った。
だって、本当はつらいんだ。
優志が、私が井上君をすきだって思いこんでる。
私は、ため息をつくと教室を見回した。



「……っ」




優志がいた。
そっか、同じクラスだった。
いやだなあ、顔あわせたくない……。
……早く、3学期が終わってクラス替えがしたい。







ねぇ、時間。
早く進んでよ
とまらないで、進んで?
もう苦しい、つらい。




**


「おい、バ香織」



3学期も半ば頃になった頃だった。
森野は、私に話しかけてきた。
無論、私が告白しなかったということは
事前に伝えてある。



「あのさ、チャンス到来だぜ」


森野がこれから、いうことは
大体が予想についた。




「バレンタインだぜ」


はい、予想大当たりー。
私は「だから何?」と返す。

「わかってねえな、告れ」
「え、またぁ!?」


私ははっきりいって、いやだった。
なんでしないといけないの!?


「嫌だ、絶対嫌だ」
「けっ、つまんねぇの」


森野はそういうと、私をバカにした。
……! なんかそういわれるとムカつく。






「だったら、してやろうじゃんっ!」
「おお、やる気になったなった」




これで蹴りをつけてやる!!