コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:  ・Cherry・ —恋する理由— ( No.437 )
日時: 2010/04/16 19:32
名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: NOphWmYz)
参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/

第30話


2月14日、16時50分。
七瀬香織、今大パニックですっ!!


「はわわわわわ、やばい」


私は心臓が爆発しそうになっていた。
あと10分……あと10分だ!!

**

2分前になり、私はいよいよ外に出た。
もうかちかちで、雪が降ってることなんて
どうでもよかった。
歩いて30秒もしないうちに、家がみえてきた。


「お、きたか」


森野。なんで電信柱に!?
ってかもうきてたの!?

「いつからいるの」
「10分前」


森野……本当にくるとは、思わなかったよ。
あははははははははは。


「じゃあ押すぞ、インターホン」

森野がいったと同時に、インターホンが押された。
インターホン越しに、元気な声(多分辰雅)が
聞こえてきて、ドアがガチャッと開く。
しかし出てきたのは、優志ではなく孝文だった。

「……香織と、誰だ?」

孝文は、森野の顔をみるなり、目を点にした。
森野は頭をぼりぼりかいた。

「あ、俺森野。お前小学生?」
「おう、小5〜っ! 孝文ってんだ、よろしく」
「じゃあ俺が3年になったら、後輩になるのか!」

何故だが、森野と孝文は意気投合した。
たしかに2人、似てなくもないしな。

「……んで、本題はわかってるぜ」

孝文が私のほうをちらりとみた。
そしてドアをあける。

「おい優志〜! 彼女が呼んでるぜ〜」

なぁにが彼女だ、しかも変な口調。
私は思わず噴出した。
しばらくして優志がでてきた。


「あれ、森野なんでいるんだよ」

優志も森野の存在に驚いている。
そりゃまあ、びっくりするよね。

「単なる付き添い。こいつがついてこいってうるせぇもん」
「な! あんたが勝手にきたんでしょ!」

森野の発言に、精一杯反撃する私。
しかしすぐ無視して、優志のほうをむいた。
隣でいつのまにか、孝文と辰雅がいる。


「えと、その……作ったから食べて」

私は、チョコのはいった袋をさしだした。
森野は小声で「今だ」と呟く。


「あの、えと、あのさ、優志!」




ほら、クリスマスにチャンス逃したもん。
今ならできる、できる!!




























「優志が、好きです!」


私はそれだけいうと、大急ぎでその場をあとにした。
胸が、胸が、やばいいいいいいい!!