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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ・Cherry・ —恋する理由— ( No.449 )
- 日時: 2010/04/16 21:24
- 名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: NOphWmYz)
- 参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/
第31話
それからの毎日、私は優志を避けるようになった。
なんでだろう?
きっと、告白の返事をきくのが怖いから。
優志を遠ざけて、できるだけ見ないようにした。
……早く、クラス替えが行われればいいと思った。
「絵磨〜萌〜」
終業式の日、私は2人に手紙を渡した。
2人からも手紙をもらった。
クラスが離れても友達でいたい。
そういう想いがあったからだ。
「じゃあね、香織」
「ばいばい、香織」
部活が終わったあと、2人は
私に向かってそういった。
「うん、ばいばいっ!!」
私の1年生生活は、終わった。
もう真っ暗になった帰り道を歩いていると
突然、優志が走ってきた。
とくんとくんと、鼓動が速くなっていく。
私は、素早く避けようと思ったが
優志が肩をつかんできた。
「な、なに!?」
「おい待てよ……」
優志はそういうと、鞄のなかから
袋をとりだして、私に渡した。
「これ……あとさ」
その「あとさ」が怖かった。
私は思わず、目をつぶって息を殺した。
「返事は、考えさせて」
考えさせて?
どうして?
なんで?
「え……?」
「あ、じゃあなっ、それホワイトデーの遅めのお返し」
優志は逃げるようにして帰っていった。
でも、保留でほっとしたような、残念なような。
もう、忘れちゃおう!!
2年生になるから、全部、全部……ね。
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