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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ・Cherry・ —恋する理由— ( No.532 )
- 日時: 2010/04/20 18:55
- 名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
- 参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/
第37話
今日は一緒に帰る人、いないな……。
……あ、そうだ。亜由奈がいる。
私は、剣道部の部室まで走った。
すると、丁度いいところに
鞄をもった、亜由奈がでてきた。
「あれ、香織!? 三上さんとかは?」
「あぁ……いいの。一緒に帰っていい?」
「いーよ」
亜由奈は、快くOKしてくれた。
2人肩を並べて、校門をでると
たくさんの生徒が下校中だった。
その群れの中に、4人をみつけた。
絵磨は、大菱和美さんと
一緒に帰っている。
萌は、木村華ちゃんと
一緒に帰っている。
流都と麻衣は、一緒にいた。
私はその光景をみて、ズキッとした。
……でも考えてみよう。
本当に、あの手紙をだしたのは
絵磨なのかな……?
「香織? 元気ないねー」
「あ、うんっ、あのね……」
私は、今までの経緯を説明した。
そしたら、急に涙がでてきた。
泣くな私! 頑張れ!
「そっかあ……それは災難だったね」
「うん……もういや」
次の瞬間、亜由奈は口を開いた。
真剣な瞳で、深刻な顔で。
「 ねえ、それさ……
三上さんじゃなくて
他の誰かじゃない? 」
「えっ!?」
私は、下げていた顔をあげた。
亜由奈は話をつづける。
「誰かあんたのグループを
恨んでいる、人だよ。
絶対そうだって!
だってさ……三上さん、そんな人
じゃないし。超優しいもん。
香織だって、桜川さんとか
山田さんと中村さんに
何にもしてないんでしょ?」
「うん……」
冷静になって、考えればそういうことだ。
私は、決心した。
絶対犯人をつきとめてやる!
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