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Re:  ・Cherry・ —恋する理由— ( No.574 )
日時: 2010/04/21 21:04
名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/

第38話



 翌日。
 私は、いつもより早く学校を出た。
 というか、足が急がせたのだ。
 余裕があるのに私は走った。
 ……みつけた!!
 私の探してた人、絵磨。


 「絵磨〜!」




 私は力いっぱいさけんで、近づいた。
 絵磨は、少しおびえた表情で
 私の顔をまじまじとみてくる。
 ちょっときまずくなったので
 私は挨拶してみた。


 「おはよ」
 「あ、おはよ」


 絵磨は、自然と笑顔になった。
 急に私も笑顔になる。
 私は、用件を話そうと思った。



 「あのね、昨日はごめんっ! 証拠も無いのに、人を疑っちゃって……」
 「いいよいいよ、全然大丈夫!」

 絵磨は、すごく笑顔だった。



 「私さ、犯人をつきとめようと思うの!」
 「うん私もやる! 許せないよ」


 そのときに、背後から声がした。萌だ。


 「香織、昨日はごめんね!」
 「あ、いいよいいよ」
 「……ほんとにひどいんだよ、犯人」

 萌は、急に声を低くして、眉をひそめた。


 「私の教科書の裏表紙にさ、落書きしたんだよね。
 香織の名前で、お前なんかタヒねとかかいて。
 幸い、水性マジックだったから、すぐ消えたけど」


 私は、その瞬間胸の奥がすごく痛くなった。
 ……なんでそんなことするの?
 酷いよ、酷いよ。


 「そうなんだ……」
 「ねえ、これ先生にいってみようか」
 「うん!!」