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Re:  ・Cherry・ —恋する理由— ( No.595 )
日時: 2010/04/22 18:35
名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/

第41話





 「僕も、それらしき集団みました」


 次にたちあがったのは、なんと望。
 ちょっと意外だったので、目を大きく見開いてしまった。
 みんなの視線は、望のほうに注がれた。



 ——望回想。



 サッカー部の練習時間は、他の部に比べると
 少しばかり、時間が長いように思う。
 皆は練習が終わって、更衣室へ向かうところなのに
 俺たちはまだ、サッカーボールを追いかけている。
 そして、終わったのは日が暮れかけのときだった。
 俺は、教室の忘れ物に気付いて急いで
 教室へいく途中だった。
 

 1年の教室を通ったほうがはやいか。



 俺はそうおもい、1年の教室がある廊下を走った。
 すると……1年4組から、人影がみえた。
 吃驚したので俺は、立ち止まってその人をみた。
 ……1年生と、小学生か?
 しかし、こんな時間になにがあってここにきたんだ。
 

 「きゃああああ、逃げろ!!」


 その集団は、俺を見て奇声をあげると、すぐに廊下の外へと消えた。
 俺は、頭に?マークをうかべると、再び教室をめざした。




  ——望目線終わり。




 「はい、わかりました、ありがとうね」


 学年主任の顔は、怖いくらいに笑顔だった。
 なんでこんなに笑顔なのかは、わからない。
 そして、次の話題にきりかえた。


 「……えぇー、服装の乱れですが……」



 私は、なかなかそのことが頭にはいらなかった。
 犯人探しのことで、頭がいっぱいであった。
 許せない、こうなったら私達だけで、みつけてやる!!