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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ・Cherry・ —恋する理由— ( No.598 )
- 日時: 2010/04/22 19:05
- 名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
- 参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/
第42話
帰り道——……。
私達、3人は無言だった。ようやく口を開いたのは、萌だった。
「ねえ、犯人さ……どうやって調べる?」
「う〜ん……あ、いい考えがあるかも」
絵磨が、独り言のように呟いた。
私と萌は、絵磨のほうに視線を移す。
「明日、職員室にいこっ!」
__
休み時間、私達は1年生の学年主任の前に
いた。絵磨が、早速事情を話し始める。
「というわけなんで、1年生の作文とかみせてくれませんか?」
「う〜ん……そこまでいうなら。ただし、私の前で、ですよ」
「ありがとうございます!」
私達は礼をすると、先生は作文をどっさりもってきた。
それと同時に、絵磨がポケットから、例の紙をとりだす。
この紙に書かれている文字は、濃くて太くて大きい。
ということは、この筆跡に値する作文をみつければいいのだ。
私達は、懸命にさがした。だけど、なかなかみつからなかった。
4組のを探しているとき、萌が声をだした。
「あ、これかも!」
私は、萌がひらひらさせている作文に目を通す。
……その名前は。
真部志筑だった。
真部志筑を知らないわけではない。
小学校時代、いつも仲良く遊んでいた女の子だ。
私はそれでハッとなった。
「その子だよ、そのこ!!」
「だよね……あ、ありがとうございました」
私達は作文を片付けると、4組へ向かった。
「でも、志筑って子なのかな?」
「多分そうだよ、絶対に」
「ちょっとまって」
後ろから、大きい声がした。
その声の主は、絵里那だ。私達はちょっとびっくりした。
「絵里那もいかせてよ」
「えっ!?」
「あの女って言われたのがムカつくし、ね?」
「うん、いいよ」
絵里那がいると心強いなぁ……。
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