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Re:  ・Cherry・ —恋する理由— ( No.656 )
日時: 2010/04/24 23:06
名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/

第46話



 
 私は気付いたら、3人のもとへ向かっていた。
 背後から2人が「ちょっと!」とか
 いって、とめようとしていた。
 でもそんなのかまわない、私は3人の前に立つ。


 「……孝文、志筑ちゃんから全部聞いたよ。
 どういうこと!? なんでこんなことすんの」



 私は、キツイ視線を3人にむけた。
 志筑と孝文は、下を向いてしまったけれど
 図太いリイは、私を睨み返していた。


 孝文が私達のこと恨んでるなんて、思ってなかった。
 昨日はなした時も、そんなことは感じ取れなかったし
 むしろ友達のような感覚で、楽しかった。


 すると、孝文は突然、自らの顔の前で手をあわせて、私のほうに視線を移した。




 「ごめん、俺、すっげえ悪いことした!!
 三上さんになりきって、香織に手紙だしたのは
 真部さんだけど、文を考えたのは俺だ」


 私は、ショックで目を見開いた。
 つづいて、リイが話を始めた。



 「あ、ちなみに教科書のやつはーあたしだから」



 リイはそれだけいうと、高笑いをはじめた。
 その態度から、反省と言う文字はみられない。
 それが、尺だったのか絵磨はとうとう、口を開いた。


 「あんたさー反省とかないわけ?」
 「反省? するわけないじゃん!!



   だってさ、もっと酷いことしようとおもってたもん。





   万引きの罪きせたり、他中の生徒を殴ったり
  した噂を流したり〜……とかね」


 リイの顔は、完全に悪魔だった。
 小学5年生が、考えることであろうか。
 私は少し怖くなって、身震いした。




 「ごめんなさい、香織、三上さん、桜川さん」


 志筑も謝った。私達はなんだか突然、笑みがこぼれてきた。



 「いいよいいよ、わかってくれたなら」
 「……ありがとう」




 つづいて、リイ。
 リイは謝るどころか、面白くなくなったのか
 そっぽをむいて、帰ってしまった。




 「でも、なんでこんなことしたの?」