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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ・Cherry・ —恋する理由— ( No.722 )
- 日時: 2010/04/28 21:01
- 名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
- 参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/
第49話
「え……い、いいのか?」
孝文はとても意外そうな目で、私を見た。
そんな目でみないでよ。
疑ってるような目で、みないで……。
私は「うん」と頷く。
孝文は「そっか」と呟いた。
「ありがと……嬉しい……」
そのときだった——
孝文は、私をぎゅっと抱きしめた。
「ちょ、な、なにすん……」
「……あ、ごめん、じゃ、またな!」
孝文はわたしを手放すと、走って学校へ向かった。
——学校
「おはよ、かお……」
「ぎゃあああああ! きもい!」
絵磨と萌は、私の顔を見るなり、叫んだ。
「あへへへへへへへへ」
「……香織? なんかあった? 顔やばいほどにやけてるんだけど!」
萌は、かなり引いた目でわたしをみる。
絵磨も同じような目をした。
「ん……彼氏できた」
「おお、ついに香織にも!?」
絵磨と萌は、目を見開く。
私は、話を続けた。
「今朝、OKした」
「おおおお、じゃあこれで3人とも、彼氏ができたわけだ」
「だねー」
そのとき、背後から人の気配がした。
私は、ふと振りむく。
「っ……」
「ちょっと……どけって……」
優 志 が い た。
私は思いっきり、顔が真っ赤になる。
今の話、絶対聴かれたよね?
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