コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ・Cherry・ —恋する理由— ( No.744 )
- 日時: 2010/04/29 11:56
- 名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
- 参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/
番外編「不良少女Erina」
あたしの名前は、石山絵里那。
2年5組、誕生日は8月23日。
夏休みの途中だから、なかなか皆に
祝ってもらえないんだよね〜……。
ってか、祝ってくれる人なんて
あんまりいないんだけど。
——朝。
私は5組の教室に向かうべく、廊下を歩いていた。
5組って遠いからなんかやだ。
はぁ〜……1組なら、すぐにつくのに!
……こいつらの冷たい視線を、受けなくて済む。
廊下の端にいる、女子数名をちらりとみた。
全員があたしのほうをみている。
その中には、1年の頃仲良くしていた
愛可や沙羅や倖がいた。
あたしは、思いっきりにらみつけてやる。
「ふん……ばっからし」
嫉妬とか超醜いから。
ってかうざいんですけどー。
まじきもいから、たひね。
そのとき、制服のポケットが震えた。
……着信かな。
あたしは、すぐさまトイレへと向かう。
幸い、トイレには誰もいなかった。
そして、携帯をあけた。
「 From 望
今日、弁当
一緒に食べていい? 」
はっ……めんどくさ。
まあ一応、レスはしとくか。
「 別にいいけど? 」
あたしは、得意のメールの早打ちをする。
最近、三上望はあたしに
やたらと話しかけてくる。
はっきりいって、望は趣味じゃないし。
どっちかといえば、森野がタイプなんだけど。
でも、森野には藤山がいるしね。
怜緒には、絵磨がいる。
優志には……香織がいるんだっけ?
フリーなあいつは、フラれてばっかり。
あんなやつに、彼女なんかできるの?
すぐに、望から返信が返って来た。
「 やったぁ^^
弁当のおかず、交換しようぜ 」
うわ……この手のノリまじ苦手。
弁当のおかず交換とか、女子かよ。
あたしは女子だけど、お前は男子。
……超めめしい、こいつ無理だわ。
でも、このタイプは断ったら
うるさいだろうから、一応OKしとく。
——休み時間
「えり〜なぁっ!」
授業が終わると、すぐに美緒は私の席へきた。
美緒とは、金原美緒のこと。
去年も同じクラスで、意外と仲が良い。
ただちょっと真面目ちゃんなとこだけは
あたしと気があわないんだけどね。
「絵里那、今日一緒にお弁当たべよ?」
「……いいけど、三上もいるよ?」
美緒は、目を大きく見開いた。
「三上って、絵磨のほう?」
「違う、望のほう」
「えっ!? 三上君とつきあってるの?」
何をいうんだこいつ。
そんなわけないじゃん。
「違うし、あいつが一方的にくるだけ」
「ふぅ〜ん……狙われてる感じ?」
美緒は、かなり興味を示していた。
そんなに興味示されてもなぁ〜……。
「まあそうかもね」
「ふぅん。……ね、絵磨のほうも誘う?」
絵磨のほう……?
絵磨は、確か香織や萌と一緒にいる。
ってことは、2人も必ず来る。
……別にいいけどさ。
嫌いってわけでもないし。
あの3人。
「誘おっか」
「あはは、三上君これでハーレム状態だよ」
ハーレム……女好きのあいつは嬉しいだろうね。
って、なんであいつが
女好きってしってんだろ、はは。
——昼休み
あたし、美緒、香織、絵磨、萌の5人で
屋上に向かった。
屋上のドアを開けると、もう奴はいた。
「あ、絵里那! ……え?」
望は、他の4人の顔をみた瞬間、眉をひそめた。
そんなにあたしと2人で食べたいの?
きもっ……とかいっちゃっていい?
「ざ〜んねん、うちらもいるよん」
美緒はいたずらっぽい表情を浮かべた。
「……お、俺男1人?」
「いいじゃん、この時間だけでもハーレム気分を味わいな」
そういったのは絵磨。
絵磨、時々変な言葉発するくせに
こういうときは、結構まともだったりね。
って絵磨に失礼か、あはは。
「な、なんだよこの時間だけって!」
「女たらしどんぐりば〜か」
絵磨と望……2人は結構よく話すよね。
幼馴染だからってことは、しってんだけど。
「…………」
複雑な気分だった。