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Re:  ・Cherry・ —恋する理由— ( No.761 )
日時: 2010/04/30 22:07
名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
参照: http://happy.ap.teacup.com/baira612/



番外編「不良少女Erina」




 1人で帰り道を歩いていると
 突然、制服のポケットが震えた。
 着信だとすぐに悟り、携帯をあける。




 「 From 望
 
  明日も一緒に弁当食おうぜ^^


   もちろん2人……でな 」



 はっ!? いみわかんね。
 まじいみわかんね。
 なに、こいつ。
 ……まじで嫌だ。


 「 あのさ……あたし

  明日美緒と食べるから

   もういい加減うざいんだけど!


  たひんだら? 」



 そして、送信ボタンを押す。
 最後の「たひんだら?」で
 効いたかな。



 ……。






 すぐに、返信が来た。



 「 そっか 」



 ……それだけ?
 なんだか、急に罪悪感がこみあげてきた。
 あたし、あいつに悪いことしたかも。
 ……ごめん、ごめん、ごめん!



 「 あぁ、ごめん
 うちさっき、ひどかったね

 明日一緒にたべていいよ 」



 ……何打ってんだろ、あたし。
 こんなの送信できねえし。
 クリアボタンをおして
 保存することにした。



 ——次の日。




 「…………」


 あたしは、教室に向かう途中
 4組のほうをちらっとみた。
 ……なにみてんだろ、あたし。



 「あれ、絵里那? どしたの」



 香織がふしぎそうな顔をして
 4組の教室から顔を出す。
 そりゃ、教室の前にいたら
 びっくりするよね。


 「別になんも……」
 「なんかあるでしょ」


 ……香織、鋭いな、意外と。
 ばかなくせに。


 「……む、みにきた」
 「え? きこえない」


 
 ……っ!
 なにこれ、いうべき……?




 「の、望、みにきひゃっ!」



 最後のほう、声裏返ったし。
 なんかやだ〜……。
 香織は、にやにやしはじめた。


 「呼ぼうか? 望」
 「え」


 とめようとしたときは
 もうおそかった。




 「望〜っ!」
 「ん?」





 ああああ、望がこっちくる!