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　番外編「不良少女Erina」




　「……絵里那？」
　「あ、の……のぞっ……」



　なんかしらないけど
　緊張しちゃんだけど、なんで？
　しかも、あんなメール送ったあとだし
　超気まずいんですけど！！
　あたしは、ため息をついた。


　「……こっちこい」



　急に望が、あたしの腕をひっぱった。
　望の力は思った以上に、強くて——
　


　ドキッとした。



　連れて来られた場所は、裏庭だった。
　……こんなとこで、なにすんの？



　「あの、何？」



　あたしはめんどくさそうな
　素振りをみせて、舌打ちしてみる。
　でも望は、顔色一つ変えずに
　あたしに近づいてきた。


　「……あの……」
　「……っ！」



　望の顔が、超近い……！！
　あたしは舌打ちすると
　携帯を開けた。


　「顔近づけんな」
　「…………」



　あたしは、メールを送信した。
　それと同時に、望が自分の携帯の
　震えに気付いて、携帯をだす。



　「……え、絵里那？」




　望は目を見開いて、あたしの顔と
　携帯の画面を何度も見比べた。
　あたしは、恥ずかしくなって
　フッと笑う。


　メールとは、昨日出せなかった
　あの保存していた、メール。




　なんか、だしてみたくなった。




　「絵里那……！！」
　「……望……あたしさ、」






　もういってもいいとおもった。
　ねえ、いいよね？





　「あんたがすきなんだけど」
　「えっ！？」




　望は、嬉しそうな顔をしてて。
　あたしも、すごく嬉しかった。





　「……よろしく……」
　「うん、望、よろしく！」



　あたしは思いっきり、望に
　しがみついた。




　あたしは、望が好きだよ？




　　　　ずっと……。




　END