コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:  ・Cherry・ —恋する理由— ( No.797 )
日時: 2010/05/03 01:27
名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/



第50話



 「ゆ、優志……っ!」




 やば、絶対やばいって!
 私はいつのまにか、優志のもとへはしってた。
 優志はふしぎそうな顔して、私をみる。
 ……ドキドキが増してきます!!


 「……ん?」
 「あの、さ、あの、さっきの話……聴いた?」


 優志は、ぴくっと眉をひそめた。
 ……?



 「……は? ……あ、あれか。彼氏な、きいたぜ」


 私はそれをきいた瞬間、俯いてしまった。
 怖くて、君の表情みることができない……。




   怒ってる? 悲しんでる?

 だったら、うれしいんだけどなあ……。




 なんてね、ばっかみたい。
 この想いは、封印するってきめたのに。




 「うん、私の彼氏、孝文なのーじゃね」



 あはは、もういっちゃっていいよね!
 うん、忘れるってきめたんだ!!
 

 何故か気分は晴れ晴れしていた。




**

 

 「姉貴」
 「んあ?」


 家に帰り、部屋で何もせずゴロゴロしていた。
 そのとき龍夜が部屋にきたのだ。
 1人でいたいのに、邪魔すんな!
 

 「おつかいよろ」
 「はぁ?」

 
 私は口をあんぐりあけて、呆然としてると
 龍夜は、1000円札とメモをとりだした。
 ……なにしたいの、こいつ。

 「かーさんから頼まれたから。俺今から遊びにいくから、よろしく」
 「えっ! ……ちょ、ま……」



 なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
 まぁいいや……暇つぶしのつもりでいこ。



 外にでると、街は夕日に照らされていた。
 私はとぼとぼと歩き、商店街に向かう。
 ……買うものは、牛乳とコーヒーと
 チーズとバター!!
 ほとんど、てか全部? 乳製品だなぁ。



 私は、それが可笑しくて苦笑いした。
 そのときだった。


 背後から、ちょっと低めの男の子の声がした。
 私はドキッとして、振り向く。


 「……あ、やっぱ香織だ、おっす」
 「うぃすっ!」


 孝文の挨拶に、私は軽く会釈した。
 ……会釈ってなんか、あわないな……。
 単なる挨拶でいっか♪


 「何してんのお前」
 「おつかいですーだ」
 「ふぅん」


 孝文は興味なさそうに、そっぽむいた。
 ……うあっ!
 なんか夕日に照らされて、孝文かっこいいよ?


 「うあっ!うあっ!あっひょあっひょあっひょ」
 「……? 頭大丈夫か?」


 私の変な発言に、孝文は目を凝らして私をみた。