コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ・Cherry・ —恋する理由— ( No.847 )
- 日時: 2010/05/06 19:21
- 名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: NOphWmYz)
- 参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/
第51話
「買ったぜべいべー」
スーパーからでてくるなり、変な言葉を発した私は、隣の孝文をみた。
孝文はスーパーの袋ももってない。……商品を買ったわけでもない。
「あんた何しに来たの」
「ジュース買いに来た」
そういいながら、ポケットから小銭をだして、自販機にお金をいれた。
「えぇっ!? 自販機ならもっと近いとこあるでしょ!」
「俺の飲みたいやつが、ここしかねぇの」
「あっそ……」
孝文は炭酸飲料をとりだすと、すぐにそれを開けて飲み始めた。
すっごく美味しそうに……。
そういやのど渇いたな。
「美味しい? それ」
「うん……まさかもらおうとか思ってんじゃないだろな」
「は、おもってないから」
いくらなんでも、あんたの飲みさしなんかいらねぇよ!!
私は孝文に気付かないようにあっかんべーっとしてみた。
「……絶対もらおうとおもってんだろ」
「思ってない! いらん、そんなまずそうなのいらん!」
「まずそういうな」
孝文は笑いながら、わたしの頬を思いっきりつねってきた。
「いたたたたた、やめふぇ……」
「めっちゃプニプニするぅ」
「……っうるさい巨人怪物アホ人間」
私の顔は真っ赤……なはず、うん、多分。
気付いたら家についてた。
「じゃぁな、チビ女ー!」
「じゃあね、アホ男ー!」
私は腹をかかえながら、嫌味をいった。
あぁあ、たのしかった。
家に帰ると、私は冷蔵庫に買ったものをいれて、自分の部屋へ向かう。
自分の部屋の、ベットにダイブした。
「ベットさぁぁん、あいたかったよぉ」
自分でも気持ち悪いへんなことをいう。
そして、目を閉じた。
ああ……GW明けの涼しい風が……くる。
ちょっとあつい。
まあいいや、なんか……疲れた……。
「香織ー!」
突然、低くて聞き覚えのある声がした。
私はドキッとして、すぐに声がした門の前へ向かう。
案の定、優志がたっていた。部活が終わったのか、体操服をきていた。
「香織……」
「何?」
優志は、ためいきをついた。
「ノート貸せ」
「……はぁっ!?」
何故に、ノート……。
「貸せかせかせ」
「いやいやいや」
こいつなんかに、貸すかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
私は「うるさいよ」といおうと思ったら、目が覚めた。
あ、なんだ、夢か。
短かったけど、なんであんな夢みたんだろ?
まだ、心の奥のどこかに
優志がいるのかもしれない。
いや、確実にいるね。
あははは、諦めきれない私、ドンマイ☆