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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 1 ( No.1 )
- 日時: 2010/03/15 19:47
- 名前: すずか (ID: ulToBPjW)
「第137パーティーメンバー」
校長が教壇の上で大儀そうに咳払いをする。でも続けてくしゃみをしたせいで色々と散った。威厳とか、厳粛な雰囲気とか、あと花粉とか。
「剣士組、カルラ・ジーク」
ざわめきがウェーブの如く広まっていく。俗に言うザワザワタイムってやつだな。
このパーティーに選ばれた他の3人はどれだけ試験が楽か。何せ剣士組トップと誉れ高いジークと組めるわけだし。寝そべってても勝手にジークが魔王倒してくるんじゃね? 無表情で。
「僧侶組、キュラ・リオナ」
ザワザワタイム続行中。こっちはこっちで有名人だ。僧侶にあるまじき妖女と噂が立ちまくりのお方。関係ないけど僧侶と妖女って発音似てるな。
不謹慎な感じの僧侶だけども、実力はかなりのものとも聞いている。やっぱり寝そべってていいな、ここのパーティーの奴。リオナがいの一番に寝そべりそうだけど。
「狩人組、ダイス・イクト」
「おうふ!?」
不意打ちで名前呼ばれて変な声出たぜ!? やべえ寝そべってていいぞ俺!! 今年1番のビックリはここで現れたな!
……あ、周囲の視線が痛い。めっちゃ恨まれてそう。発表式が終わったらダッシュで逃げよう。
「魔術師組、セロリ・ニーナ」
「……おうふ」
出た言葉は一緒だけどテンションは全然違った。というか、このパーティー俺以外全員キャラが濃ゆいぞ。
この方も名が知れ渡っている。阿呆の子として。あと可愛い子として。
何か、俺の出番ないまま試験が終わりそうだ。
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